電車の「電気代」そもそもいくら? 技術の発達で電力消費量は減少傾向

電車は多くの場合、鉄道会社が電力会社から購入した電気を使って走ります。たくさんの電車が走っている大都市の鉄道路線では電気代も高額ですが、車両の数や走行距離の平均で見た場合、自動車に比べてかなり安いといえます。

自動車のガソリン代より安い? 高い?

 また、関東大手私鉄の初乗り運賃(3km未満から6km未満)は124~165円(大人、ICカード)ですから、1kmだけ走るとすれば、1両に大人の客をひとり乗せるだけで電気代を回収できる計算になります。ただし、実際は電気代だけでなく車両や線路のメンテナンス費などもかかりますから、全体の経費はもっと高くなります。

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電車の電力消費量はモーターの改良や車体の軽量化などで減少している(2018年2月、草町義和撮影)。

 自動車も車種や道路の状況、走り方などによって燃料の消費量や費用が変わりますが、仮にガソリン価格を1リットル145円とし、1リットルで15km走れる普通乗用車を使うとすれば、1km走るのに約9.7円かかります。金額だけをみれば電車の電気代より安いですが、電車1両で運べる人数(長さ約20mの通勤形電車の場合)は所定でも100人を軽く超えますから、ひとりあたりでは電車の電気代のほうが圧倒的に安いといえます。

 電車の電力消費量は、昔に比べ大幅に減っています。JR東日本が2014年、南武線に新型車両(E233系電車)を導入すると発表した際、従来の車両(1980年代に開発された205系電車)と比較して約7割の電力で走れるとしていました。

 これは技術の進歩によるもの。電気を効率よく使えるモーターや制御装置が開発されたほか、アルミなど鉄より軽い素材を使った車体を採用することで、少ない電力でも走れるようになりました。

 少ない電力で電車を走らせるための技術はいまも進化を続けており、将来的には電力消費量がさらに減るかもしれません。

【了】

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