電車のシートの「端」より快適に 乗降口わきのあの席、仕切り板が大型化
列車のロングシート端部と乗降口付近との仕切りが大型化しています。座っている人のほうに立っている人がもたれかかってきたり、荷物などが接触したりするのを防ぐ目的がありますが、理由はそれだけではありません。
ポールから仕切り板へ
列車のロングシート(窓を背にして座るシート)の端に見られる、乗降口との仕切りが大型化しています。
たとえば東京メトロの場合、古いタイプの座席の仕切りはポールのみ、あるいは肘掛け程度の高さの仕切り板とポールを組み合わせたものが見られましたが、同社では、こうした仕切りを徐々に大きくしてきたとのこと。
「お客様のご意見によるものです。ドアの近辺に立っているお客様と、座席の端に座っているお客様との接触を防止する目的のほか、個人情報保護の観点もあります。というのは、座っているお客様のスマートフォンの画面が、立っているお客様に見下ろされてしまうのです。それを防止するため、仕切りもより高くなる傾向があります」(東京メトロ)
仕切りの大型化は他社でも同様の傾向が見られ、たとえば相鉄が2018年以降に運行を開始した新型の20000系電車、および12000系電車の座席端は、座面の下から荷物棚まで仕切られています。
相鉄の広報を担当する相鉄ビジネスサービスによると、座っている人に立っている人の荷物が当たることはもちろん、状況によっては仕切り板があっても、長い髪や、コートのフードなどが、座席側に垂れてくることがあるとのこと。「荷物棚まで達する仕切りは、そうしたストレスをなくすためです」と話します。
長い荷物を持って電車に乗ることが多いので端の仕切りがポールだけだとロングシートのすぐ横に荷物を立てて端に座ったまま持って支えられるのが良かったです。板だとそれができない。
車内の見通しなんてどうでもいいから、座席端の仕切り板は網棚までの高さにして完全に分離して欲しい。
相鉄の仕切り版が一番ベストな形だな。これをスタンダードにして全国の鉄道会社で設置して欲しい。