超音速旅客機の夢は死なず 「コンコルド」退役までの一部始終と昨今の開発動向

「コンコルド」が世界の空から姿を消して久しく、人類はその間、ついぞ「超音速旅客機」という翼を取り戻せていませんでした。とはいえ、開発の灯はついえたわけではありません。かつての失敗は次につながり、まもなく芽吹く様子です。

「コンコルド」終了で世界の空から消えた超音速旅客機

 英国海外航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)とエールフランスが導入した「コンコルド」は、ロンドンやパリとニューヨークとを結ぶ路線などに就航し、燃料費を回収するためほかの旅客機に比べて運賃が高く設定されていたにもかかわらず、人気を集めていました。

 ところが、2000(平成12)年7月にシャルル・ド・ゴール空港から離陸する際、ほかの航空機から脱落した部品により主脚のタイヤが破裂し、その破片により破損した燃料タンクから漏れた燃料に引火、そのまま炎上して墜落するという事故により、長期の運航停止になります。さらに2001(平成13)年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロにより、航空需要が急激に落ち込んだことから、ブリティッシュ・エアウェイズとエールフランスは「コンコルド」の商用運航の終了を決定。2003(平成15)年10月24日のブリティッシュ・エアウェイズ便をもって、「コンコルド」は27年間の歴史にピリオドを打ちました。

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スコットランドのエディンバラにて、イギリス空軍のアクロバットチーム、レッドアローズと共に飛行する「コンコルド」。1999年1月撮影(画像:イギリス国防省)。

 冒頭で述べたボーイング2707も、騒音やソニックブームへの懸念を示す環境保護団体などの働きかけにより、アメリカ政府が資金援助を停止したことから開発がキャンセルされ、ツポレフTu-144も、国内線で短期間運用されるにとどまりました。

 ボーイングは2001年に、「コンコルド」に比べれば大人しいものの、マッハ0.95毎時という高い巡航速度を持つ旅客機「ソニッククルーザー」計画を発表しましたが、燃料費が通常の旅客機より高く、また前に述べたアメリカ同時多発テロの影響による航空需要の急激な落ち込みなどから、エアラインの支持は得られず、開発中止を余儀なくされています。

【写真】速度の対価か、「コンコルド」のちょっと残念なシート

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コメント

3件のコメント

  1. 航空ファンじゃなくて軍事ファンでは?

  2. コンコルドの開発当時、世界最速だったコンピューターは「ガラケー」の10分の1以下の性能しかなかった

    あれから50年が経ち、空力シミュレーションや新素材開発の面で飛躍的に進化を遂げた事を考えると

    燃費と高速性を両立した旅客機が生まれるのではないかという希望は持てそうだ

  3. マッハ2.2毎時、時速マッハ1.4

    マッハ数は音速との比なので単位はないはず

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