空自の国産輸送機C-1とC-2を乗り比べ トイレにも見えた数字に表せない両機の違いとは

航空自衛隊のC-2輸送機はC-1輸送機の後継として開発されましたが、まったくの別物といって差支えありません。その両機を乗り比べたところ、スペックの数字に表れないさまざまなところにも違いが見えました。

C-1とC-2、数字には表れない違い

 復路はC-2です。人の乗降は旅客機のように、機体側面前部のタラップ付扉から行います。機内に入るとC-1よりふた回りは大きく、なにより天井が高いのが印象的です。さらには内装材で覆われているので、C-1のような構造材、パイプ、ケーブルなどのむき出し部は少なく、照明が多いのと壁面がベージュ色なこともあいまって機内は柔らかな明るさで、いかにも軍用機然としたC-1とはだいぶ印象が違います。また貨物室天井には、着水時に機体の上へ出られるよう非常口が設けてあり、折り畳み式のタラップが付いているのも、天井の高い大型機ならではの設備です。

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C-2の貨物室内。広く大きく、明るくなっている(月刊PANZER編集部撮影)。

 座席は基本パイプフレームに布張りの横向き座りで、簡易的な構造なのはC-1と変わりませんが、シートベルトは4点式でしっかり体がホールドされます。それでも、離陸時の横向きGが気持ち悪いことには変わりありません。また床構造も多少、滑り止めなどがあって、歩くことも一応考慮されているようですが、やはり人員よりも貨物優先の構造です。C-1には無かったLED式のメッセージボートがあり、到着地の天候、所要時間、飛行高度、シートベルト着用サインなどが表示されます。耳栓は往路で配られた物を取っておいたのですが、必要ない騒音レベルで、「被輸送人員」(乗客ではない)の快適性はかなり改善されています。

「トイレ」が物語る自衛隊輸送機の任務の変様

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C-2の前部側面にある人員用の乗降タラップ(月刊PANZER編集部撮影)。
C-2貨物室前部のLED式サインボード。天井に非常口(月刊PANZER編集部撮影)。
C-2のトイレ。旅客機と同じ真空吸引式で使い勝手もよい(月刊PANZER編集部撮影)。

 往路のC-1機内で、操縦席と貨物室のあいだに小さな扉付きの区画があることに気が付きました。なにやら荷物庫のようですが、壁にはトイレットペーパーが付いています。実は簡易式トイレでした。便座の上には備品が置かれていて、トイレとして使用している様子はありません。

 乗員に聞いてみると、使用すると後の処理が面倒で、使ったことは無いそうです。C-1は短距離しか飛ばない(飛べない)ので、事前に対処しておけば事足りているようです。

 C-2で注目すべきは、“使える”トイレがふたつもあったことです。しかも簡易式ではありません。扉も旅客機で見慣れた折り畳み式で、閉めて施錠すると室内灯が点灯し、中には鏡と洗面台もあります。便器も真空吸引式で清潔です。“使用実績”もあるそうです。乗員から「使っても結構ですよ」と案内されましたが、かえって出るものも出ず、写真だけ撮って退出しました。

【写真】いかにも軍用機テイストなC-1の貨物室、人員輸送仕様

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コメント

2件のコメント

  1. 配信停止願います。自分で出来るのであれば教えて下さい。

    • メルマガなら、マイページの登録情報からチェックボックスを外せばいいかと思いますが

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