空前絶後の6輪車! F1の光景を何度も変えたチーム「ティレル」と「P34」を振り返る

約70年におよぶF1の歴史には数多のチームがその名を刻みますが、全チームのマシンの姿をコロッと変えてしまうような、エポックメイキングな発明をなしたチームは限られます。そのひとつである「ティレル」と6輪車「P34」を振り返ります。

技術革新をいくつも起こした「ティレル」というチーム

「ティレル」は、自らもF3レーサーとして活動し、「アンクル・ケン(ケンおじさん)」の愛称でも知られるケン・ティレルが創設した、イギリスを拠点とするレースチームで、1970(昭和45)年から1998(平成10)年までF1に参戦していました。参戦間もない70年代前半に、ジャッキー・スチュワートのドライブで2度のドライバーズタイトル(年間チャンピオン)と1度のコンストラクターズタイトル(チーム成績年間優勝)を獲得し、その後も浮沈の波はあったものの、上位を狙える中堅どころといった、「老舗」「名門」との呼び声にふさわしいチームです。90年代には中嶋 悟や片山右京といった日本人ドライバーが在籍したほか、ホンダやヤマハがエンジンを供給したり、日本たばこ産業(JT)など日本企業数社がスポンサーを務めたりするなど、日本との縁も深いものでした。

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ティレルP34の前輪タイヤはグッドイヤーによる特注品で、前から見るとフロントウィングに隠れるサイズ(2019年5月9日、乗りものニュース編集部撮影)。

 そして特筆すべきは、F1界にいくつかの技術的革新をもたらしたチームでもあるという点です。そのひとつは、車体先端のノーズ部分を高く持ち上げる形状「ハイノーズ」の発明で、1990(平成2)年に投入されたモデル「ティレル019」にて初めて採用されました。以降、ほかのチームも次々と導入し、2019年現在に至るまでF1マシンはほぼすべて、このハイノーズ型のデザインが採用されています。

 また、サイドポンツーン(車体両脇側面のこと)に設けた空力パーツ、通称「Xウィング」も、ティレルが1997(平成9)年に初めて用いると、翌1998(平成10)年シーズンにはコース上の風景が変わるほど、ほかのチームもこぞって同様のデバイスを導入しました。なおこの「Xウィング」、安全面に問題があるとして98年「スペイングランプリ」を前に使用禁止となっていますが、その傍ら「見た目があまりに良くないから禁止になった」という噂もまことしやかに聞かれました。

 先に触れた6輪車「ティレルP34」は、これらの発明よりも古い70年代中盤のものですが、こうしたチャレンジ精神旺盛なチームの気風のなかで生まれたものといえるでしょう。フロントタイヤを小さくすることで空気抵抗の減少を企図し、またそれにともなうグリップ力減少などの欠点を補うため、これを4輪にしてしまったというマシンです。

【写真】F1通算155勝の金字塔 P34搭載エンジン「DFV」

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コメント

1件のコメント

  1. 田宮のラジコンだと2番目の軸重が軽すぎて更にはゴムタイヤが厄して曲がらんかったけどね。

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