空前絶後の6輪車! F1の光景を何度も変えたチーム「ティレル」と「P34」を振り返る

約70年におよぶF1の歴史には数多のチームがその名を刻みますが、全チームのマシンの姿をコロッと変えてしまうような、エポックメイキングな発明をなしたチームは限られます。そのひとつである「ティレル」と6輪車「P34」を振り返ります。

6輪車P34の鮮烈なデビューとその顛末

 ティレルP34は、1976(昭和51)年シーズンの第4戦「スペイングランプリ」に、開発にも深く関わったパトリック・デパイユのドライブで初めて投入されると、決勝レースではリタイヤに終わるものの、一時は3位を走行するなど早速そのポテンシャルの片鱗を見せつけます。そして第7戦「スウェーデングランプリ」では、ジョディー・シェクターのドライブで6輪車に初優勝がもたらされました。

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パトリック・デパイユ(Depailler)はF1で通算2勝、うち1勝はティレルから参戦した1978年の「モナコGP」で挙げている(2019年5月9日、乗りものニュース編集部撮影)。

 富士スピードウェイで開催された同シーズンの最終戦、「F1世界選手権イン・ジャパン」においては、デパイユが2位でフィニッシュします。ちょうどスーパーカーブームが起きていた日本国内で、ティレルP34はさらにその知名度を上げたそうです。

 ところが翌1977(昭和52)年シーズン、P34は何度か3位以内に入賞し表彰台には上ったものの、リタイヤも多く、前年に比べると大きく精彩を欠くことになります。

 P34は、フロントの4輪に専用の小径タイヤ、リアの2輪はほかのチームと共通のタイヤを履いていましたが、開発の進むリアタイヤに対し、P34専用のフロントタイヤはそう進まず、シーズンが進むにつれ前後のタイヤで徐々にグリップなどのバランスに齟齬が生じていきました。これに対処するためさまざまな改造が加えられましたが、結局のところこのシーズンをもって、6輪車は姿を消すことになります。翌1978(昭和53)年、ティレルが用意したのは、普通の4輪車でした。

 ちなみに、ウィリアムズなど複数のチームがその後、F1用の6輪車をテストしたといいます。とはいえ実戦に投入されることはなく、やがて1983(昭和58)年、ルール改正において車輪は4輪までと規定され、6輪車は禁止されてしまいました。

 タミヤ本社ギャラリーに展示されているティレルP34は、デパイユの名前が入った、1976年シーズン仕様のカラーリングが施されたものです。同車プラモデルキットの開発にあたり、タミヤが入手したものといいます。説明パネルには「タイレル」とありますが、これはティレルの、1976年当時の日本語表記に倣ったものです。

 なお、同ギャラリーの見学は無料ですが、イベント開催時をのぞき事前に申し込みが必要になります。

【了】

【写真】F1通算155勝の金字塔 P34搭載エンジン「DFV」

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コメント

1件のコメント

  1. 田宮のラジコンだと2番目の軸重が軽すぎて更にはゴムタイヤが厄して曲がらんかったけどね。

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