「増毛廃止後」も存続危うし! JR北海道、普段の留萌本線に乗ってみた

深川留萌道がもうすぐ留萌に到達

 深川13時24分発の下り列車は、留萌から来た上り列車が13時13分に到着し折り返します。そのあいだに、帰宅する多くの高校生たちが乗り込んでいました。

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北一已駅。ここまでは深川市内の駅である(柘植優介撮影)。

 深川駅を出発すると、400mほど函館本線と並走したのち離れて、4分ほどで隣の北一已駅に到着します。この駅は難読駅として有名で、「きたいちやん」と読みます。

 次の駅は秩父別駅。これまた「ちちぶべつ」と読んでしまいそうですが、正しくは「ちっぷべつ」です。秩父別駅は秩父別町の中心にあり、駅前には住宅が建ち並んでいます。駅では数人の高校生が降りていきました。

 その次の北秩父別駅を出ると、石狩川の支流である雨竜川を渡り、石狩沼田駅に到着します。この駅は留萌本線の途中駅のなかでは乗降客数が比較的多く、実際、列車からは10人ほどが降りていきました。

 ちなみに「沼田駅」は、この石狩沼田駅が元祖です。群馬県沼田市にある上越線の沼田駅よりも10年以上先に開業しており、当初はこちらが「沼田駅」でした。1924(大正13)年、上越線(当時は上越南線)の沼田駅が開業したことで、駅名に「石狩」が付けられました。

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秩父別駅。秩父別町の中心にあり、高校生の利用が多い(柘植優介撮影)。
発車直後の石狩沼田駅。この駅にもかつては行き違い設備が設けられていた(柘植優介撮影)。
恵比島駅。小さな平屋が駅舎(柘植優介撮影)。

 さて、列車は短い木造ホームと木造の待合所しかない小さな真布(まっぷ)駅を過ぎると、恵比島(えびしま)駅に到着します。この駅はNHK連続テレビ小説『すずらん』のロケ地として使われた場所で、一見すると立派な木造駅舎が建っていますが、これは実はロケ用に造られたもの。本来の駅舎はその隣(深川寄り)にある小さな倉庫のような建物(貨車〈車掌車〉を改造したもの)なのです。立派な木造駅舎の入口には「明日萌驛」という、ドラマに出てくる架空の駅名が掲げられています。

 ここで旅行者と思われる男性客がひとり降りると、ここから先は筆者を含めて全員が留萌まで乗っていました。

 恵比島駅の次の峠下(とうげした)駅では、留萌から来た上り列車が行き違いのために待っていました。峠下駅は留萌本線で現在唯一、列車の行き違いができる駅です。とはいえ、山の中にあり周囲には民家がないため、秘境駅の雰囲気を醸し出していました。

【写真】深川から留萌へ…車内や沿線の風景

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コメント

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1件のコメント

  1. そりゃまぁNEXCOの財政状態関係なく税金で作っちゃう高速道路ですから早くに出来るでしょうに。

    NEXCOに無料有料含めて高速道路全面ぶん投げてJRみたく「民間会社化」すれば「走れなくなる高速道路(=廃止)」はそれこそ続出するでしょうね。