電車モーター、進化してます! 東京メトロと東大が中学生に「地下鉄とエコ」の授業
モーターも進化し、電車はますますエコに
グループワーク終了後、東京大学の教授である中野公彦さんによる講義が行われました。中野さんは、おもに電車のモーターの仕組みについて説明。直流モーターから交流モーターへの変遷の歴史や、直流の電気を交流に変換してモーターを効率良く制御するVVVFインバータなどを紹介しました。中野さんは「高校生に教える内容で、少々難しかったと思います」としながらも、中学生たちは、この日の為に作られた東京メトロの電車の図解入り資料を参考にしながら、講義を熱心に聞いていました。
今回のテーマであるエコについては、交流モーターの普及により、電車が電気エネルギーを効率良く使えるようになっている点を説明。電車がクルマと比較して、単位輸送量あたりの二酸化炭素の排出量が少ないことを挙げ、省エネに貢献する乗りものであると解説しました。
「鉄道ワークショップ」に関して、東京メトロ広報部サスティナビリティ推進室課長補佐の森 久人さんは、「公募にあたり『気候変動対策として、東京メトロはどういう対策が必要か』というテーマで作文課題を出しました。STEAM教育(原理・原則を学び、技術や工学を応用して、創造的なアプローチで社会問題の解決を目指す教育手法)を念頭に置き、大学と共同でワークショップを開くことで、将来子どもたちが飛躍する糧になれば」と話しています。
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