栄光の「チーム・ロータス」とその黄昏 英の名門F1チームが日本企業ロゴをまとうまで

2011年に勃発した、F1のチーム名「ロータス」を巡る混乱は、若い世代にはあまりピンとこないものだったかもしれません。歴史に名を刻むかつての「チーム・ロータス」を、タミヤ本社ギャラリーに展示された2台のマシンから振り返ります。

人呼んで「ブラックビューティー」

 チャップマンおよびロータスは、F1に数々の革新的な発明をもたらしました。詳細は省きますが、「クサビ型ボディ」「グランドエフェクトカー」といった技術的な面もさることながら、2019年現在では当たり前となった、マシンのボディにスポンサーカラーをまとうことも、このチーム・ロータスから始まったことです。

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「ブラックビューティー」こと「ロータス79」。チーム内では「ジョン・プレイヤー・スペシャル・マークIV」と呼称した(画像:Sergey Kohl/123RF)。

 なかでも、黒地に金や白の文字、ストライプが走るボディカラーは、1972(昭和47)年から、あいだに2年の中断を挟み、1986(昭和61)年までメインスポンサーを務めたインペリアル・タバコ社のブランド「JPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)」のもので、チーム・ロータスの代名詞的なカラーリングのひとつです。特に1978(昭和53)年シーズンに投入された「ロータス79」は、洗練されたボディデザインとも相まって、「ブラックビューティー」とも称されました。

 先に触れた、タミヤのギャラリーに展示されているJPSカラーの「ロータス91」は、1982(昭和57)年シーズンに投入されたものです。同シーズンのチーム・ロータスには、のちのワールドチャンピオン(ドライバー年間タイトル)であるナイジェル・マンセルも在籍していました。第13戦「オーストラリアグランプリ」にて、エリオ・デ・アンジェリスのドライブにより優勝を飾りますが、これは同年12月に急逝したコーリン・チャップマンの、最後の勝利になりました。

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