明治通りの広い空き地、何のため? 総武線と京葉線つなぐ「幻の貨物線」その将来は

明治通りの一部には道路の拡張用地のような空き地が連なっています。もともとは貨物線を建設するために確保された土地。現在は貨物列車ではなく路面電車のような小型の車両を走らせる構想が浮上していますが、実現していません。

小型電車を走らせる構想はあるが…

 越中島貨物駅付近から現在の京葉線 新木場駅付近までは、明治通りに沿って建設。新木場駅付近からは、京葉線の建設予定ルートに沿って南西に進み、有明貨物駅に至ります。ちなみに、有明貨物駅は現在の東京臨海高速鉄道りんかい線 国際展示場駅付近に建設することが考えられていました。

Large 20190816 01
明治通りに沿って確保された南砂町線の敷地(2014年6月、草町義和撮影)。

 しかし、陸上の貨物輸送の主役が鉄道からトラックに移り、さらに東京の湾岸開発が工場から住宅に変わったため、貨物線の計画は縮小されてしまいます。京葉線は、東京駅と千葉方面を結ぶ旅客列車が走る通勤路線の計画に変わり、現在の新木場駅から川崎方面の工場地帯に抜けるルートの工事は凍結。南砂町線も建設用地は確保されたものの、工事に着手することはありませんでした。

Large 20190816 02
りんかい線も京葉線の一部として建設された高架橋やトンネルを活用して整備された(2013年8月、草町義和撮影)。

 その後、京葉線の工事凍結区間は臨海副都心のアクセス路線として活用されることになり、1996(平成8)年に東京臨海高速鉄道の臨海副都心線(りんかい線)として新木場~東京テレポート間が開業しましたが、南砂町線の建設用地はいまも空き地のままです。

Large 20190816 03
総武本線と越中島貨物駅を結ぶ越中島支線。同線と南砂町線の建設用地を活用したLRTの構想がある(2014年6月、草町義和撮影)。

 江東区は亀戸~新木場間を結ぶ、軽量軌道交通(LRT)の整備を構想。越中島支線の線路と南砂町線の建設用地を活用して、路面電車タイプの小型車両を走らせることが考えられました。しかし、沿線の再開発が進んでいないことや、新木場駅付近にある道路に踏切を設けることが難しいなどの理由から、実現していません。

【了】

この記事の画像をもっと見る(5枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  4. ウクライナ軍の「1000機の無人機」がモスクワの製油所を襲撃!“タンクが吹き飛ぶ瞬間”を捉えた映像を大統領が公開 今後の影響は?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号