異形の戦車「Sタンク」 砲塔など不要! スウェーデンの「未来戦車」は何を目指した?

「戦車」はその黎明期こそ試行錯誤が見られたものの、WW2後はおおむね定番のスタイルに収束していきました。ところが1960年代、スウェーデンが完成させた通称「Sタンク」は、定番から外れる異形で、新機軸を盛り込んだものでした。

斬新すぎた「未来戦車」

 Sタンクの乗員は3名で、車体右側に車長、左側に操縦手兼砲手、その後方背中合わせに通信手が配置されていますが、操縦することと主砲の狙いをつけることが同じ作業になるので、車長席と操縦手席どちらでも戦車の操縦と主砲を撃つことができました。通信手が後ろ向きに座っているのは、後進時の操縦手も兼ねているためです。通常の戦車ならば砲塔を旋回させるような、主砲を標的に向けつつ距離を取りたい場合などに操縦することが考えられます。後進スピードは前進スピードとほとんど変わりません。

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前面に地雷処理ローラーを取付けたSタンク。なんだかカニのようにも見える(画像:月刊PANZER編集部)。

 エンジンは車体右側にロールス・ロイス製K60ディーゼルエンジン(240馬力)、左側にボーイング502ガスタービンエンジン(300馬力)を搭載します。通常はディーゼルエンジンのみで走行し、高速走行時などの大出力が必要な状況でガスタービンエンジンを併用する仕組みです。2種類のエンジンを駆動力として併用するのは新機軸でしたが、戦車として実用された例は後にも先にも「Sタンク」のみでした。また水に浮く水陸両用車でもあります。

 その独特の形と新機軸で、「未来戦車」の原型になるかもしれないと、注目もされました。

【写真】これぞスタンダード! 現代にいたる戦車の原型、ルノーFT17軽戦車

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コメント

1件のコメント

  1. 砲塔が無いなら戦車ではなく自走砲です

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