海自哨戒機「P-1」に能力向上型登場 2020年度予算にてまずは3機取得 防衛省

海上自衛隊のP-1哨戒機に能力向上型が登場します。

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海上自衛隊のP-1哨戒機(2018年12月7日、乗りものニュース編集部撮影)。

 防衛省は2019年8月30日、2020年度予算について概算要求の概要を発表しました。総額は過去最大の5兆3223億円、宇宙やサイバー領域など新しい分野における防衛能力獲得とその強化などが大きくうたわれています。そうしたなか、海上自衛隊が保有、運用するP-1哨戒機に関し、「能力を向上したP-1を取得」との記載が見られました。「探知識別能力、飛行性能、情報処理能力等が従来のP-1より向上」とも。

 これについて海上幕僚監部広報室は、P-1は初飛行から10年以上が経過しており、この間の技術的蓄積や進捗などを反映させた、文字通り能力向上型になると説明します。おもに潜水艦や水上艦艇に対する警戒監視能力が向上するとのことですが、「P-1A」「P-1B」といったようなシリーズ記号はつかないそうです。

 防衛省が公開した資料「我が国の防衛と予算-令和2年度概算要求の概要-」によると、2020年度予算で取得する能力向上型のP-1は3機、予算は計637億円を計上しています。

【了】

【写真】消えゆく先任、海上自衛隊P-3C哨戒機

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