都内最古の駅遺構「昌平橋駅」と「万世橋駅」 関東大震災で焼失を免れた知られざる駅

関東大震災で奇跡的に焼失を免れた駅のひとつに、「昌平橋駅」(現在のJR中央線)があります。駅として活躍した期間はわずか4年でしたが、遺構が飲食店となった現在も、「鉄道史の証人」としてその外観を残しています。

都内に現存する最古の駅関連施設

 昌平橋駅の開業は1908(明治41)年。上にホームのあった高架橋は、4連のれんがアーチ構造になっています。「紅梅河岸高架橋」というのが正式名称ですが、高架橋というよりれんが造りの重厚な建物といったほうが分かりやすいでしょう。ホームなどは撤去されているものの、当時のままの高架橋の上をいまも中央線が走っています。

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旧昌平橋駅の高架橋(紅梅河岸高架橋)。この上にホームがあった(2019年8月、内田宗治撮影)。

 都内の現役駅舎の古いのものでは、東京駅赤れんが駅舎が1914(大正3)年、木造駅舎として都内最古の原宿駅駅舎が1924(大正13)年の竣工です。明治生まれの旧昌平橋駅はそれより古く、その意味で旧昌平橋駅の高架橋は、都内に現存する駅関連施設としては最古のものといえるでしょう。

 昌平橋駅の歴史を整理しておきましょう。甲武鉄道(現在の中央線で1906<明治39>年に国有化)が新宿方面から御茶ノ水まで開通したのが1904(明治37)年。その4年後に隣の昌平橋まで延伸し、現在の中央線はこの駅が始終点になりました。

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いまから約110年前、昌平橋駅開業の頃。外観は現在とほとんど変わらない(『新永間建築事務所初代工事写真集』より)。

 さらに1912(明治45)年、約300メートル神田側へ延伸し万世橋駅が開業します。このとき昌平橋駅は廃止となります。昌平橋駅はわずか4年の命でした。ほとんど知られていないのは、短命だったことにもよるでしょう。

 この後、1919(大正8)年には神田まで開通し、隣の東京駅へ乗り入れを果たします。

【写真】100年以上前の中央線

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  1. 万世橋駅の写真は裏焼きでは?

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