踏切で待ってたら新幹線N700Aが走ってきた! 日本唯一のレア踏切 東海道新幹線

「新幹線」は踏切をなくすことで高速運転を実現していますが、そんな新幹線の電車が自走して来る踏切が、日本で1か所だけあります(ミニ新幹線はまた別として)。東海道新幹線の本線から浜松工場へ至る線路にです。

東海道新幹線、JR浜松工場へ向かう線路に

「新幹線」が200km/h以上の高速運転を実現できている理由のひとつに、踏切を排除し、高い安全性を確保していることが挙げられます(山形・秋田新幹線は「ミニ新幹線」という、簡単にいえば新幹線と直通できるようにした在来線であるため、普通に踏切がある)。

 しかし踏切で待っていると、「ミニ」ではない新幹線の電車(フル規格新幹線の電車)が自走してやってくる場所が、日本で1か所だけ存在します(東海道、山陽、九州、東北、北海道、上越、北陸新幹線がフル規格)。

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JR浜松工場付近の西伊場第1踏切を通過するN700A(2019年10月5日、恵 知仁撮影)。

 それがあるのは東海道新幹線の「本線」から、JR東海の浜松工場(浜松市中区)へ至る引き込み線。浜松工場は、JR東海に所属する新幹線車両の整備などを行う施設で、メンテナンスのため浜松工場へやって来るN700系(N700A)電車などがしばしば、踏切を「カンカン」と鳴らします。

 列車は低速で走るため、安全に問題はありません。またもちろん、高速で列車が行き交う新幹線の「本線」には、踏切は存在しません。

 なお、今回撮影した踏切を通過するN700系は、浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」にあわせて運転された団体列車。乗客は東京駅などから新幹線に乗り、そのままこの引き込み線へ進入、踏切を通過して浜松工場に到着したのちイベントを楽しむ、というレアな体験をしています。

 2019年の「新幹線なるほど発見デー」は10月5日(土)と6日(日)の2日間開催で、新幹線のお医者さん「ドクターイエロー」や、新型新幹線「N700S」の展示などを実施。入場は無料です。工場まで、浜松駅から無料のシャトルバスも運転されます。

【了】

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【地図】唯一の「新幹線踏切」がある場所

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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