ヘリコプターに回転部分(ローター)が2つある理由 ないと大変 二重反転などの工夫も

ヘリコプターも、竹とんぼも、上にある羽を回して飛ぶことに変わりはありませんが、竹とんぼの構造をそのまま大きくしたとしてもヘリコプターにはなりません。ヘリコプターが飛ぶためには不可欠な要素があります。

回転翼を左右に並べたヘリコプター

 なお過去には、同規模のローターを左右に並べたサイド・バイ・サイド式もありました。これは胴体から左右にアームを伸ばしてその先に回転翼を取り付けたもので、上述したタンデム式が直列なのに対して、その並列版といえるでしょう。

Large 20191026 01
上下二段にローターを装備するロシアのKa-27ヘリ。全長を短くできるのが特徴(画像:ロシア国防省)。

 ただし、デメリットは左右のアームの先に回転翼の中心軸を設けているため、機体サイズに比して左右幅が非常に大きくなってしまう点で、また出力向上などを目的に回転翼を大型化しようとすると、上述したほかの構造と比べて簡単に大きくできないという点もあり、現在では「オスプレイ」のようなティルトローター機を除いて、純粋なヘリコプターでは用いられていません。

 

 ちなみに、回転翼はふたつでなくてもよく、3つ以上のものも存在します。これを「マルチコプター(マルチローター機)」と呼びますが、機体サイズや構造の複雑化、整備性の問題などから、2019年現在、有人タイプのマルチコプターは量産されておらず、おもにドローンやラジコンなどに見られる程度です。

 

 いずれにせよ、メインローターの回転力を打ち消し、上昇力を生み出すのがヘリコプターの肝であり、そのために回転翼は複数必要なのです。

【了】

【写真】ふたつの羽がクロスする「交差双ローター式」ヘリ

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 文の途中で「テールローターがないものもあり」といいながら、最後は「回転翼は複数必要」と矛盾したことを言っている文章力のなさはなんとかならんか?

    • 回転翼は複数必要という部分は、反トルクを打ち消すための方法が必要という話です。

      テールローターがないものの話は、ノーテールローター式と呼ばれる機体もテールローター以外の方法で風を起こしているだけで、やっていることはテールローター式と同じということを示しています。

      この二つの文はつながりがなく、矛盾はしていません。

      そもそも「テールローターがないものもあり」という文は本文中にありません。それに該当するであろう「ちなみに、最近のシングルローター式ヘリには、テールローターがないものもありますが……」の部分ですが、この直後に私と同じことを言っています。文章で明示されていることぐらい読み取れるようになりましょう。

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号