ヘリコプターに回転部分(ローター)が2つある理由 ないと大変 二重反転などの工夫も

ヘリコプターも、竹とんぼも、上にある羽を回して飛ぶことに変わりはありませんが、竹とんぼの構造をそのまま大きくしたとしてもヘリコプターにはなりません。ヘリコプターが飛ぶためには不可欠な要素があります。

テールローターがないヘリコプターの種類とは

 シングルローター式のほかには、同じ大きさのローターを2基装備するツインローター式というタイプもあります。これは同規模の回転翼を、時計回りと反時計回りというふうに逆向きに回転させることで胴体が回転しようとするのを防いでいるのが特徴で、ローターの配置により、タンデム式、二重反転式、交差双ローター式などの種類があります。

 

「タンデム式」というのは、前後に回転翼を配置したもので、代表的な機体は自衛隊も使用するCH-47J「チヌーク」輸送ヘリです。

Large 20191026 01
タンデム式に回転翼を装備するCH-47J「チヌーク」輸送ヘリ。前後の回転翼は高さが異なる(画像:陸上自衛隊)。

「二重反転式」は、「同軸反転ローター式」とも呼ばれるタイプで、同じ軸で上下に回転翼(ローター)があり、各々が逆方向に回ることで胴体が回転するのを防いでいます。この方式だと事実上、回転軸はひとつで済むため、機体の長さを短くすることができます。ただし、上下に回転翼を重ねるため全高が高くなってしまうほか、構造が複雑になり、生産や整備のコストが上がってしまう欠点があります。それでも機体サイズをコンパクトにできるため、ロシアはこのタイプのヘリコプターを数多く開発しています。

 

「交差双ローター式」は、簡単にいうと、その名のとおりふたつの回転翼(ローター)を交差(クロス)するような形で配置してあるタイプです。正面から見て非常に近い距離で回転翼を左右に並べた構造ですが、各々外側に傾けて、内側で羽同士がクロスするようにしてあるため、回転軸の距離が近くても同じスピードで回っている限り羽はぶつかりません。しかしこのような複雑な構造から、あまり普及はしていません。

【写真】ふたつの羽がクロスする「交差双ローター式」ヘリ

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 文の途中で「テールローターがないものもあり」といいながら、最後は「回転翼は複数必要」と矛盾したことを言っている文章力のなさはなんとかならんか?

    • 回転翼は複数必要という部分は、反トルクを打ち消すための方法が必要という話です。

      テールローターがないものの話は、ノーテールローター式と呼ばれる機体もテールローター以外の方法で風を起こしているだけで、やっていることはテールローター式と同じということを示しています。

      この二つの文はつながりがなく、矛盾はしていません。

      そもそも「テールローターがないものもあり」という文は本文中にありません。それに該当するであろう「ちなみに、最近のシングルローター式ヘリには、テールローターがないものもありますが……」の部分ですが、この直後に私と同じことを言っています。文章で明示されていることぐらい読み取れるようになりましょう。

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号