陸に上がった巨大フェリー「さんふらわあ きりしま」 水面下には「動くヒレ」があった

大阪~志布志(鹿児島)間のフェリー「さんふらわあ きりしま」が、ジャパン マリンユナイテッド因島工場へドック入り。普段は水面下の二重反転プロペラ、フィンスタビライザー、バルバス・バウといった特徴的構造が眼前に現れました。

ドックの底にいた魚

 ドックの底へ降りたとき、ちらほら小魚がいることに気づきました。

 入渠は、海水で満たされたドックへ海から船を入れたのち、ドックと海を“壁”で仕切って、ドック内からポンプで海水を排出して行います。小魚はこのとき入り込んでしまったもの。水を抜いて“上陸”させるのも、水を入れて“進水”させるのも、およそ4~5時間を要するといいます。

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JMUの因島工場に入渠した「さんふらわあ きりしま」(2019年10月、恵 知仁撮影)。

 なおJMUの因島工場は、おもに船舶の修理をしている場所で、波が穏やか、四季を通して温和な気候、降水量が少ないと、船舶の修理工場としては理想的な立地とのこと。こうしたフェリーのほか貨物船、海上自衛隊の護衛艦なども、メンテナンスなどのため入渠するそうです。

 ちなみに、この「さんふらわあ きりしま」は、横浜市にあるJMUの磯子工場で建造されました。

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