陸に上がった巨大フェリー「さんふらわあ きりしま」 水面下には「動くヒレ」があった

大阪~志布志(鹿児島)間のフェリー「さんふらわあ きりしま」が、ジャパン マリンユナイテッド因島工場へドック入り。普段は水面下の二重反転プロペラ、フィンスタビライザー、バルバス・バウといった特徴的構造が眼前に現れました。

手作業で塗られていく巨大な「さんふらわあ」

 船体の塗装作業も行われていました。作業員が上下左右に動くアームの先端に立ち、スピーディーに塗料を巨体へ吹き付けていきます。塗装は全て手作業で行っているそうです。なおフェリーさんふらわあでは毎年、船体を塗り直しているとのこと。

 ちなみに、このようにドック入りした場合、まず船体を洗い流すそうですが、フェリーは洗う前の船体が比較的きれいだそうです。普段の停泊時間が短く、藻や貝が付着しにくいからで、逆に作業船などは洗浄に手間を要することがあるといいます。

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手作業で塗られていく「さんふらわあ きりしま」(2019年10月、恵 知仁撮影)。

 船内でも並行してメンテナンスが進められており、メインエンジンでは、ピストンを抜いて付着したカーボンを除去する作業などが行われていました。シリンダーに人が入れそうなほど巨大なV型12気筒のディーゼルエンジンで、出力は8830kw。これを「さんふらわあ きりしま」は2基搭載しています。航海速力は23ノット(約43km/h)です。なおエンジンはこのほか、発電用のものも搭載されています。

「さんふらわあ きりしま」はメンテナンスを終え、2019年10月27日(日)から再び大阪~志布志(鹿児島)航路へ就航しました。

 ちなみに、大阪~志布志(鹿児島)間の所要時間は約15時間。その客室は多くが個室タイプで、展望大浴場やシャワー、レストランなども備えられています。

【了】

【写真特集】陸に上がった巨大フェリー 見上げると圧倒的存在感

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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