呉にカナダ艦「オタワ」寄港 陸幕長はオタワ市へ なぜいま日加関係 深まっているのか

「呉」への入港はことさら特別な意味はないものの…

 入港から4日目の11月9日(土)に呉を出港した「オタワ」は、本稿執筆時点の11月14日(木)現在、日本周辺海域で実施されている日米間の年次演習「ANNUALEX19」に、オーストラリア海軍の艦艇と共に参加しています。

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呉に寄港した「オタワ」甲板にて、取材に応じる「オタワ」艦長のアレックス・バーロウ中佐(2019年11月6日、稲葉義泰撮影)。

 実は近年、日本とカナダは軍事的に緊密な協力関係を構築しています。たとえば海上自衛隊とカナダ海軍は日本周辺で定期的に2国間演習「KAEDEX」を実施したり、最近では2019年6月に日本の岩屋 毅防衛大臣(当時)とカナダのハージット・シン・サージャン国防大臣とのあいだで「日本国防衛省とカナダ国防省との防衛協力に関する共同声明」が発表されたりしました。こうした状況を踏まえて、先述した駐日カナダ大使館の駐在武官であるカヌエル大佐は、日本を「カナダにとって東アジア地域における重要なパートナー」と表現します。

 また今回の呉寄港にも少々、意味合いが見られます。「呉」といえば旧日本海軍の時代から、日本の海上防衛における最重要拠点のひとつですが、とはいえ「呉」という部分にはことさら特別な意味はなく、海外艦艇が呉基地を訪れることは「毎年、2回程度はあります」(海上幕僚監部広報室)とのことで、直近では2019年4月にはマレーシア海軍のフリゲート「レキウ」が親善目的で寄港しています。一方で、たとえば横須賀や佐世保には在日アメリカ海軍の基地もあることから、呉や舞鶴、大湊といった海上自衛隊基地への海外艦艇の訪問は、純然たる「日本および海上自衛隊のお客様」というニュアンスが含まれてくる、というわけです。

【写真】空も海も1基で対応! 「オタワ」の57mm砲 ほか艦内外の様子

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