呉にカナダ艦「オタワ」寄港 陸幕長はオタワ市へ なぜいま日加関係 深まっているのか

これまでおもに、海上自衛隊が担ってきた自衛隊とカナダ軍の交流ですが、カナダ艦「オタワ」が呉へ寄港した同じ時期に、くしくも陸幕長がカナダの首都オタワ市を訪問しました。日加関係は、新たな段階へと進展しています。

陸幕長がカナダ初訪問、関係は新たな段階へ

 そして現在、日本とカナダの防衛協力は新たな段階へ進もうとしています。2019年10月16日から10月18日にかけて、陸上自衛隊の湯浅悟朗幕僚長が、カナダの首都オタワ、およびキングストンを訪問し、カナダ陸軍司令官のウェイン・エアー中将と会談したほか、カナダ軍による海外での活動やサイバー戦への取り組みに関する説明を受けました。陸上幕僚長が公式にカナダを訪問したのは、今回が初めてのことです。

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陸上自衛隊の湯浅悟朗幕僚長とカナダ陸軍司令官ウェイン・エアー中将との会談の様子(画像:カナダ大使館)。

 なかでも、湯浅陸幕長とエアー陸軍司令官との会談では、日本とカナダ間で将来的にお互いの国で行われる演習へオブザーバーを派遣しあうことや、国連のPKOにおける能力構築支援(自国が有する能力を活用して、支援対象国の医療や教育、土木事業といった能力の構築を支援すること)を実施する国々に対して、日本とカナダが共に教育活動を行うことなどが議論されました。

 これまで、自衛隊とカナダ軍の協力関係はおもに、海上自衛隊とカナダ海軍とのあいだで築かれてきました。今後は、陸上自衛隊とカナダ陸軍との間でも、協力関係が加速していくと思われます。

【了】

【写真】空も海も1基で対応! 「オタワ」の57mm砲 ほか艦内外の様子

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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