ガツンと増強オーストラリア海軍 その内容と狙い 日本とも関係強化 目指す先は?

フリゲートや潜水艦も刷新、原子力潜水艦も視野か

 オーストラリア海軍は現在の主力水上戦闘艦である、8隻のアンザック級フリゲートを後継するハンター級フリゲートと、6隻のコリンズ級潜水艦を後継するアタック級潜水艦の導入計画も進めています。

 ハンター級はイギリス海軍の26型フリゲート(正式な艦種呼称は「グローバル戦闘艦」)に採用された、BAEシステムズの設計案をベースに開発される、対潜水艦戦を主任務とするフリゲートです。ところが、オーストラリアのマルコム・ターンブル前首相は在任中の2017年10月に、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威などを踏まえて、これに対処するイージス戦闘システムをハンター級に搭載する方針を発表しています。

 ハンター級は2020年から10年をかけて9隻の建造が計画されており、2030年代初頭のオーストラリア海軍は、イージス戦闘システムを搭載する水上戦闘艦のみを運用する海軍となります。

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ハンター級フリゲート(上)とアタック級潜水艦(下)のイメージCG(画像:オーストラリア海軍)。

 アタック級潜水艦は、フランス海軍が新たに導入する攻撃型原子力潜水艦「シュフラン」級をベースに開発される、通常動力攻撃型潜水艦で、9隻の建造が計画されています。

 シュフラン級は魚雷や対艦ミサイルだけではなく、巡航ミサイルの発射能力や特殊部隊の隊員を敵地へ投入、回収する能力も備えています。アタック級潜水艦も、これらの能力を備えるものと見られています。

 アタック級潜水艦は2020年代から2050年代半ばにかけて、オーストラリア国内で12隻の建造が計画されていますが、建造を請け負うフランスの造船企業ナヴァル・グループは、オーストラリア政府に対してアタック級の一部を原子力推進艦にすることを提案したとも報じられています。

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コメント

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2件のコメント

  1. 艦首にスキージャンプ台のような傾斜を設けたオーストラリア海軍の教習揚陸艦「キャンべラ」(竹内 修撮影)。
     ↓
    艦首にスキージャンプ台のような傾斜を設けたオーストラリア海軍の強襲揚陸艦「キャンべラ」(竹内 修撮影)。

    でしょうか。

    • 北野 純様
      平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。乗りものニュース編集部です。
      このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。修正いたしました。
      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。