離島防衛の解答なるか 開発進む「島しょ防衛高速滑空弾」 目指すは離島のその先も…?

離島防衛の課題のひとつは、一度敵に上陸されると近づくことすら困難になる点ですが、文字通り「近づけないなら、遠くから撃てばいいじゃない」を実現する「島しょ防衛高速滑空弾」は、防衛装備庁が開発を進める新装備です。

本命はブロック2 目指すは離島防衛の先…?

 島しょ防衛用高速滑空弾はその開発に関して、既存の技術を活用する早期装備型のブロック1(2025年度から配備)と、最新技術を活用して能力を大きく向上させた性能向上型のブロック2(2025年度から開発開始)という、2段構えの態勢をとることが決定しています。ブロック1は、とりあえず早期にこうした装備を配備して、高まる離島防衛の必要性に対応しようというもので、ブロック2では弾頭の形状やその姿勢制御に関して最新の技術を活用し、射程や飛翔速度を大きく向上させることを目指すこととなっています。つまり、島しょ防衛用高速滑空弾の本命はブロック2ということです。

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12式地対艦誘導弾。射程は約200kmと見られているが、離島間射撃が可能な島しょ防衛用高速滑空弾ブロック2ではそれ以上の射程が期待できる(画像:陸上自衛隊)。

 さらに、将来的には移動する目標を攻撃出来るように、弾頭部に誘導用のセンサーを搭載することも検討されています。これが実現すれば、前述した長射程化と相まって、洋上を移動する艦艇や、敵が発射しようとしている弾道ミサイルの移動式発射装置などを、日本本土や島しょ部からピンポイントで攻撃できるようになるでしょう。

【了】

【画像】距離感がおかしくなる? 沖縄本島以西あたりと本州を重ねると

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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