まもなく引退 JALグループ最小機「JAC サーブ340B」 その退役前イベントを追う
格納庫でサーブ340B型機とふれ合う 退役は12月中の予定
退役ツアーには、約120人の応募者からの抽選で30名が参加。東京や大阪のほか、名古屋や熊本、サーブ340B型機の就航路線だった鹿児島県の離島、喜界島から参加した人もいたそうです。
11月30日(土)、イベント初日の格納庫見学は、後ろにサーブ340B型機の後継機種となるターボプロップ機「ATR-42型機」が控えるなかで行われました。サーブ340B型機は、普段は見られない機首部分「レドーム」やエンジン内部、貨物室などがオープンな状態。機内ではコックピットにも入れたほか、CA席の着座体験、アナウンス体験もできました。
サーブ340B型機のフライトシミュレーター体験も実施。シミュレーターは1993(平成5)年に設置されたものですが、当時の先端技術が使われています。1人5分ほどの時間で、主にJACが就航する鹿児島近辺を飛行するコースのほか、羽田空港の離着陸体験やトラブル時の操縦体験まで対応可能で、実際にそれをリクエストした参加者もいました。
夕食時には、飛行機ファンとして知られる東海ラジオの酒井弘明アナウンサー司会のもと、サーブ340B型機のパイロット、整備士、CA(客室乗務員)によるトークショーを開催。パイロットや整備士によると、軍用機メーカーの飛行機らしく非常に頑丈な飛行機とのこと。導入からこれまで20年以上の期間で、電線の交換はほぼないそうです。
サーブ340B型機はツアー2日目の12月1日(日)、鹿児島空港と徳之島空港のあいだをチャーターフライトで、県内の離島を遊覧しながら往復する予定です。
このサーブ340B型機は、後継機であるATR-42型機の9号機がJACへ導入され次第、退役するとのこと。現在のところ、12月中になる見込みだそうです。
【了】
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