PKOのクルマはなぜ白い? 国連平和維持活動の部隊車両 紛争地域でよく目立つ色のワケ
ならば内閣府の国際平和事務局へ
国内ではPKOの活動に最も関わっている組織のひとつである、内閣府の国際平和事務局にも問い合わせみましたが、その担当者からも「平和維持活動をする際は、そういう(白塗装にする)決まりになっていますが、明確な理由が記載された資料はありません」という答えでした。
少なくとも日本の自衛隊が参加するようになった1992(平成4)年には、参加した隊員の服装は自国の軍服にブルーのベレー帽かブルーのヘルメットを装着し、車両は白色に塗装されることが、すでに通例になっていたそうです。理由は「やはり目立つからでは?」と担当者は話していました。
国内でPKOに関わっている機関にも明確な資料がないことは意外でしたが、誤って襲撃されることを防ぐために、あえて目立つために白色塗装にしていることは、ほぼ確かなようです。おもな任務が紛争の調停や人道支援にあるとはいえ、危険な地域で活動するのには、色々と準備や配慮が必要なんですね。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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