改札から直で明治神宮初詣 最後に 変わる原宿駅 昭和10年代の世相から生まれたホーム

原宿駅の都内最古「木造駅舎」は解体へ

 そうしたなかで開かれたのが皇紀二千六百年記念式典です。1940(昭和15)年が神武天皇の即位から2600年目に当たるとされ、その記念行事とともに、明治神宮、橿原神宮(奈良県橿原市)、伊勢神宮(三重県伊勢市)など皇室の聖地を訪ねる旅行だけが奨励されました。鉄道省はこの年、伊勢神宮と橿原神宮をセットにした割引乗車券などを発売しています。翌年は米国や英国を敵とする太平洋戦争が始まってしまうわけですが、政府は、国民が挙国一致で戦争遂行にあたる精神的支柱として、皇国思想の発揚につとめた時期です。

 国民は長く旅行を自粛していたこともあり、これらの神社に全国から多数の旅行者が押しかけました。原宿駅で臨時ホームの使用が開始されたのは、こうした時期でした。

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工事中の原宿駅舎。写真左側は明治神宮(2019年12月、内田宗治撮影)。

 原宿駅でもうひとつ失われてしまうのが、前述の都内最古の木造駅舎です。2019年11月にJR東日本が解体を発表した際は、テレビや新聞でも取り上げられましたので、ご存じの人も多いでしょう。地元では解体に反対する声も多く上がりましたが、駅周辺は防火地域に指定されていて、現状では法律が求める耐火性を保てないことを理由に解体を決定したといいます。

 東京オリンピック後に解体し、防火地域の基準に適した材料を使用して、現駅舎の意匠を再現して建て替えられる予定です。

【写真】明治神宮の森が迫る工事前の臨時ホーム

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コメント

1件のコメント

  1. 一方、都内で2番目に古い木造駅舎である「旧国立駅舎」は2020年4月4日に復元オープンします。
    こちらも記事に採り上げてくださいな。