親子で同じ便のパイロット どんな感じ? AIRDO親子機長の父引退 息子とラストフライト

珍しい「親子パイロット」 本人たちはどんな感じ?

――父の貢章機長から、どのようなことを教わりましたか?

航一機長(子):実は親子でフライトの話をすることは、これまであまりありませんでした。父はマイペースでゆったりしている性格で、フライト中に天気が急変するなど悪いことがあっても、冷静に一定の気持ちで判断ができるところは見習っていければと思っています。

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左が息子の古田航一機長。右が古田貢章機長(2019年12月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

――航一機長は、「普段のお父さん」と「コックピットのお父さん」の両方を知っているわけですが、それぞれの顔に違いはありますか?

航一機長(子):家でもゆったりマイペースな父なのですが、一緒に飛ぶまで、フライトになったらスイッチが入って性格が変わるのかな、と思っていました。しかし実際に飛んでみるとそうでもなく、いつもと同じようにゆったりした雰囲気で操縦をしていました。いい意味で驚きがあったというか、印象的でした。

――息子の航一さんがキャプテンになってから、成長したなと思うところはありますか?

貢章機長(父):機長は規定のなかで仕事をするのですが、オーケストラでいうと、同じ曲でも指揮者で演奏が変わるように、それぞれのキャプテンが少しずつ違うのです。フライト全般を「作品」と考えると、息子は自分の「作品」ができていると思います。

【写真】夕焼けをバックに「親子機長」父のラストフライト

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