親子で同じ便のパイロット どんな感じ? AIRDO親子機長の父引退 息子とラストフライト

パイロットを続ける子へ 引退する父が伝えたいこと

――コックピットにいる息子の航一さんを見て、「親子だな」と思ったところはありますか?

貢章機長(父):パイロットは規定のなかで飛んでいて、初めての人ともすぐ飛べるよう訓練を受けています。そのため規定に沿って同じように操縦するのですけど、操縦というより、座り方が似ていますね。コックピットに座るときはある程度、目の高さなどが決まっているのですが、その範囲内で個人差が出ます。その座り方を見ていると、似てるなあと思いました。

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AIRDO社内でも古田貢章機長の退役セレモニーが行われた(2019年12月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

――これからもパイロットを続ける息子の航一さんに、伝えたいことはありますか?

貢章機長(父):フライトは、すべてお客様のためにあるという考え方です。難しい判断を迫れられたときは、この考え方が念頭にあれば、いい判断ができます。機長は、技術だけでなく人柄が出る仕事なのです。これからより一層、人格についても磨いていって欲しいと思います。

※ ※ ※

 貢章機長(父)のラストフライトは、帯広発羽田行きのADO66便で、機種はAIRDOの主力機であるボーイング767型機でした。ANA時代も含めると乗務したのは6機種目で、機長としては3機種目だそうです。そのなかですごいと思った機種は「ハイテクジャンボ」ボーイング747-400型機とのこと。設計がとても良く、乗りものとして完成されているところがポイントだそうです。

【了】

【写真】夕焼けをバックに「親子機長」父のラストフライト

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