列車自動運転 普通に? JR九州が開発 既存線に低コスト導入可の自動運転システムとは

労働人口が減り、運転士確保が懸念されるなか、JR九州が「自動列車運転装置」を開発中。既存設備の活用により大きなインフラ投資が不要なことが特徴で、他社にも広がるかもしれません。ただ現状では、制度などに課題もあります。

自動運転列車に、香椎線で実際に乗ったところ…

 今回、JR九州の香椎線で自動列車運転装置を使った列車(BEC819系「DENCHA」)へ実際に乗ってみたところ、手動運転と乗り心地に関し特段の違いは感じられませんでした。停止時も、ブレーキが次第に緩められて止まる形で。時折、ややガックンと停止することもありましたが、手動運転でも普通にあるレベルです。

 また車内には、車両の動揺により板が倒れることで運転士の技量をチェックする「衝動板」が設置されていましたが、その結果も問題ありませんでした。

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運転士の技量をチェックする「衝動板」(2019年12月、恵 知仁撮影)。

 ただ停止位置については、40cmから80cmのずれが多く、なかなかピッタリとはいきません。とはいえこれも、問題ありません。JR九州の在来線にホームドア導入駅はなく、そこまでピッタリ止める必要もないからです。その分、自動運転システム的にも低コストなのだそう(TASCの地上子は2個だけ)。実際の運転士の試験でも、プラスマイナス2mまでは許容範囲です。

 自動運転走行中、「係員」は前方などの安全を確認しつつ、非常停止ボタンをいつでも押せる態勢を保ちます。ただ1分間操作がないと警報を発し、それへの対応もないと列車を緊急停止させる、運転士の気絶などを想定したEB装置が搭載されているため、「係員」は少なくとも1分ごとに、その操作も行います。じっとしているだけではありません。

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停止位置がどのくらいずれたかすぐわかるよう、ホームに設置された目盛り(2019年12月、恵 知仁撮影)。

 なお今回の走行試験は、先述した制度上の課題などから、「係員」ではなく「運転士」の乗務で行われています。

 JR九州は今後、この自動運転システムについて、2020年中に香椎線の営業列車で「運転士」乗務のうえで「走行試験」ではなく「実証運転」を開始し、その実現を目指す方針です。

 またJR九州の青柳俊彦社長は、この自動運転システムについて、ほかの鉄道会社でも実現できるモデルケースになるという考えを示しています。

自動運転列車のランカーブ(走行計画のようなもの)

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コメント

1件のコメント

  1. 普通に画像処理の技術の方が進歩して

    カメラと民生用GPUで自動化するようになると思うが

    何れにせよ20年以内に運転士という仕事は無くなるな

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