列車自動運転 普通に? JR九州が開発 既存線に低コスト導入可の自動運転システムとは

「ATSデジタル九州」の路線で自動運転

 JR九州が開発しているこの自動列車運転システムは、数あるATSのうち機能が高い「ATS-DK」との組み合わせが前提です。JR九州の主要な路線で使われているATSで、そのため導入は、列車本数が比較的多い路線で広がるのかもしれません。

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荒天時など、指令からの指示により徐行運転できる機能(切り替えスイッチ)も備えられている(2019年12月、恵 知仁撮影)。

 このATS-DKをベースにしたJR九州の自動運転システム、特徴は以下の通りです。

・車上にデータベースを搭載し、列車の絶対位置検知を行う。
・信号現示および線路条件に応じ、連続した速度照査パターンを常時発生。
・ATS速度照査パターンにそって、最高速度、制限速度を下回る速度での運転速度パターンを生成し、加速、減速、定位置停止を制御。
・フェイルセーフで信頼性のあるハードウェアによる制御。
・ATS速度照査パターンの下に、自動列車運転装置による速度照査パターンを発生(万が一の場合に、ATS速度照査パターンより先にいち早く非常ブレーキ操作が可能)。
・自動運転用の地上子増設および速度照査パターンにより信号冒進防止を機能強化。

 自動運転しない列車(その装置を持たない車両)も手動運転で、その導入路線を走れるのもポイント。ちなみに、「DK」は「デジタル九州」の意味だそうです。

【了】

自動運転列車のランカーブ(走行計画のようなもの)

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 普通に画像処理の技術の方が進歩して
    カメラと民生用GPUで自動化するようになると思うが
    何れにせよ20年以内に運転士という仕事は無くなるな