缶ジュース持込禁止 独特な存在 海自「掃海隊」 太平洋戦争 ここではまだ続く

実戦経験がないといわれる自衛隊ですが、海上自衛隊の「掃海隊」は例外に数えられるかもしれません。彼らの任務のひとつが「機雷処理」、ともすれば生命の危険にさらされる、太平洋戦争の後片付けという「実戦」を、長年続けてきました。

終戦後も「掃海隊の実戦」は終わらず

 1945(昭和20)年9月18日には、海軍省軍務局に早くも掃海部が置かれます。「掃海隊の実戦」は、終戦後も続いていたのです。

 1948(昭和23)年1月1日より運輸省に移管され、5月から海上保安庁が旧日本海軍艦艇を使って掃海を実施します。旧海軍時代から引き継がれた掃海技術は優秀で、朝鮮戦争が勃発した1950(昭和25)年10月には国連軍の指揮下で、秘密裡に特別掃海隊が編成されて朝鮮半島周辺海域の掃海作業を実施、危険な作業で多くの殉職者を出しています。2019年現在でも毎年5月に、香川県の金毘羅宮で海上自衛隊も参加して、掃海隊殉職者慰霊祭が実施されています。

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防衛省が2018年に発表した機雷処理に関する資料。それまでのおよそ半世紀のあいだ、機雷処理のなかった年はわずか2年のみ(画像:防衛省統合幕僚監部)

 1954(昭和29)年7月1日、海上自衛隊が発足し、10月1日付で掃海隊も防衛庁長官直轄部隊として編制されますが、掃海隊は海上自衛隊の中でも独自の歴史を持っています。

 戦後70年以上経過した現在でも機雷は見つかっており、2018年4月20日付で防衛省統合幕僚監部が発表した資料によると、2017度に処理した機雷は12個、処理重量は約1.8tでした。

【写真】海中に潜む機雷の一種「係維機雷」の一例

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