「ガンダム」まで何マイル? 防衛装備庁が「パワードスーツ」を開発する理由と現状

防衛省が開発を進める「高機動パワードスーツ」なぜ必要?

 一方、冒頭でも触れたように、日本の防衛省・防衛装備庁では2015(平成27)年度から「高機動パワードスーツ」の研究を行っており、2017年度末には試作機が完成しています。

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「高機動パワードスーツ」を装着した姿(2019年11月11日月刊PANZER編集部撮影)。

 とはいえこれは、「モビルスーツ」のようにパイロットが乗り込む人型兵器ではありません。体に装着して筋力をサポートする下肢用外骨格型パワードスーツで、介護現場やリハビリ支援、物流業界などで使われているものの、ミリタリーバージョンです。

 歩兵は作戦行動に必要な銃から弾丸、水、食料、救急キットなどまでを自ら携行して、その名の通り自らの足で機動することが基本です。そして第2次世界大戦期から20世紀のあいだ、歩兵装備の重量は25kg程度でした。

 21世紀に入るとこれに加え、防御力強化のためボディアーマーが標準装備となり、ライトや暗視装置、戦場ネットワークにリンクするためのモバイル端末、バッテリーなどが次々と追加され、重量は約55kgまで肥大化してしまいました。しかし、それを携行する生身の人間は、第2次世界大戦時からそう変わってはいませんし、いくら鍛えるといっても限界があります。そこで、これをアシストする「パワードスーツ」の登場というわけです。

【写真】河野防衛大臣も視察「高機動パワードスーツ」試作機

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