「ガンダム」まで何マイル? 防衛装備庁が「パワードスーツ」を開発する理由と現状

21世紀になっても「ガンダム」のような、人間が搭乗する2脚歩行ロボット兵器はいまだ登場していませんが、一方で人間が装着するタイプの「パワードスーツ」は開発が進んでいます。実際どのようなもので、なぜ必要なのでしょうか。

「高機動パワードスーツ」の行きつく先は…?

 防衛装備庁の試作パワードスーツは2018(平成30)年度から、陸上自衛隊の隊員が試作機を装着しての性能評価が実施されています。演習場で災害派遣現場を模した環境でも試験を行っており、隊員からの意見も取り入れながら、試験結果を受けた改良型を製作することになっています。

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背中に薄型の制御部とバッテリーを抱える(2019年11月11日月刊PANZER編集部撮影)。

 最近は多発する災害に自衛隊が派遣される機会も増え、現場の作業をサポートできるようパワードスーツの実用化が急がれており、災害派遣用途として2021年度までに実用化できるレベルを目指すといいます。

 しかし、自衛隊の主たる任務は我が国の防衛です。本来の歩兵戦闘任務をサポートできるようなパワードスーツは実現できるのでしょうか。強力な火力を持ち、データリンクもできるよう必要な武器や装備を全部抱え、なおかつ踏破性も防御力も持たせたいなどと言い出すと、結局「ガンダム」になってしまうのかもしれません。

【了】

【写真】河野防衛大臣も視察「高機動パワードスーツ」試作機

Writer:

1975(昭和50)年に創刊した、50年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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