「乗り心地の悪さ」魅力 日本唯一の乗りもの「カーレーター」とは …ベルトコンベア?
神戸市のレジャー施設に「カーレーター」なる乗りものがあります。山頂への急勾配を登るものですが、その特徴は乗り心地の「悪さ」といいます。どのようなものか、実際に乗ってきました。またその50年以上にわたる来歴を追います。
人々のウケは良いものの、維持費がかさむカーレーター
しかし、カーレーターには「維持費用」と「乗り心地」という難点がありました。
先にこれを導入したサンケイバレイは近畿有数の豪雪地帯にあり、カーレーターのコースを覆う建物の維持費用は莫大なものでした。さらに全長2kmのコースは搭乗時間が20分以上に及ぶこともあり、設置10年にしてゴンドラリフトへ置き換えられてしまいます。なお2020年2月現在は、そのゴンドラリフトからさらに置き換えられたロープウェイが稼働中です。
カーレーターは建設費や維持費、乗り心地だけでなく、輸送力もリフトと大きく変わらないこともあり、サンケイバレイと須磨浦山上遊園の2か所以外で導入されることはありませんでした。メーカーの日本コンベアも現在は新規製造を行っておらず、また短距離登坂向きの乗りものはほかにも選択肢が多いため、須磨浦山上遊園のカーレーターは今後も「唯一」でありつづけるでしょう。
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