上空から放たれる圧倒的火力 105mm砲搭載のガンシップ「AC-130」 その性能とやらは?

砲兵は「戦場の女神」と呼ばれることもありますが、まさに神のごとく敵の頭上を飛び回り、砲弾を降らす飛行機があります。その名はAC-130。「毒針」や「幽霊」などと名付けられた攻撃機は、いったいどんなものなのでしょう。

AC-130開発の発端はベトナム戦争 すでに半世紀以上の実績

 AC-130を開発する契機になったのはベトナム戦争でした。ベトナム戦争は、ジャングルのなかでのゲリラ戦が主体で、密林にひそむ敵を攻撃するためには、従来の攻撃機のように高速で一撃離脱するやり方では効果が薄く、目標上空にとどまり連続して攻撃を加えられる機体が求められました。

 またゲリラの活動は夜間が主体だったため、夜間作戦能力も必要とされ、長時間滞空可能で、なおかつ夜間飛行できるものとして、ヘリコプターではなく輸送機改造の攻撃機が誕生したのです。

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薄暗いなか、105mm砲を発射するAC-130H(画像:アメリカ空軍)。

 最初に開発されたのは双発のC-47輸送機を改造したAC-47「スプーキー」でした。1964(昭和39)年8月に最初の機体が作られ、最終的に53機が製作されましたが、C-130A輸送機をベースにした新たな対地攻撃機の開発が始まったため、繋ぎの機体として使用され、1969年末で全機運用を終了しています。

 このほか、C-47よりも大きな輸送機の流用で作られた、AC-119「シャドウ」やAC-123「ブラック・スポット」が1960年代後半に登場し、これらはAC-130の数がそろうまで使われました。

 1967(昭和42)年6月、C-130Aベースの対地攻撃機AC-130Aがベトナムで実戦テストを開始、7.62mm機関銃4丁、20mmバルカン砲4門を搭載し、高い戦果を挙げます。この結果を受けAC-130の増備が決定され、新型のC-130EをベースにしたAC-130E「ペイブ スペクター」が開発されました。同機は1973(昭和48)年の改良で、より強力な105mmりゅう弾砲が搭載され、こうして史上類を見ない大火力を搭載した攻撃機が生まれました。

【写真】飛行服で105mm砲を操作するAC-130の乗員

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