ロシア極東のウラジオストク どんな場所? 行ってみた 世界最長鉄道 軍事拠点…
軍事拠点の顔ももつウラジオストク 軍艦 潜水艦 砲台も
鉄道のほかにも、ウラジオストクはいわゆる港町で、漁業や海運の拠点であり、そして軍事拠点としての顔も持ち合わせています。
1932(昭和7)年に創設されたソ連海軍太平洋艦隊(創設時は極東海軍)の拠点で、第2次世界大戦後からソ連崩壊までの冷戦時代には、その軍事的な重要性から閉鎖都市でもあったそうです。現在のウラジオストク港には、ロシア軍の現役艦艇が停泊しています。毎日正午には、時報として軍艦から空砲が発射されるなどの文化もあります。
街中には軍事施設も立ち並びますが、そのなかに、かつて第2次世界大戦中の独ソ戦で大きな戦果を挙げた、ディーゼル潜水艦「C-56」が保存されています。艦内は博物館となっており、料金を払えば当時の様子をそのまま見ることもできるそうです。
また、港から少し離れたウラジオストクのシンボルのひとつ「ルースキー島連絡橋」のふもとには、「ノヴォシリツェフスカヤ砲台」が設置されています。そのほかにもウラジオストクには、砲台や要塞が各所に点在しており、当時の要塞をそのまま博物館にしたものもあるそうです。
こうした名所、史跡めぐりもよいですが、ウラジオストクは前述のように港町であり、もちろん海の幸も豊富です。たとえばウニやホタテなど、日本では高級食材といわれるものがこちらでは日常の食卓に上るそうで、外食でもこうした海産物の料理の値段はリーズナブルなものでした。
また、ロシアのお酒といえばウォッカというイメージがありますが、実はビールやワインなども充実しています。
たとえば現地のクラフトビールの飲み方は日本と違い、常温で飲むそうですが、このことでより本来の味を楽しむことができます。値段が日本より安いのもポイントです。ワインも、「ワイン発祥の地」ともいわれる南コーカサス地方のジョージア(グルジア)で造られたものを、ウラジオストクの海の幸と組み合わせ楽しめるバーがあり、お酒好きにとってはたまらない街でしょう。
【了】
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