残りわずか空自「F-4 ファントムII部隊」 なぜ岐阜基地は百里基地よりレアなのか?

50年前の姿を今に残す岐阜のオリジナル「ファントム」

 航空自衛隊のF-4「ファントムII」戦闘機は2020年度末、すなわち2021年3月末に全機退役する予定のため、岐阜基地の機体も百里基地の機体と同様、あと1年ほどで飛行を終えます。

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F-4EJ(右、上写真右)とF-4EJ改(左、上写真左)、丸で囲んだ部分が外見での識別点。赤丸と青丸がレーダー警戒装置の有無、黄丸がアンテナ枚数の相違(柘植優介撮影)。

 なお2020年は、防衛省のスケジュールでは航空観閲式を実施する年です。「航空観閲式」は航空自衛隊が実施する、諸外国の観兵式に相当する行事で、2020年も例年どおり、百里基地を会場に行われる予定です。これにともない、百里基地航空祭は開催されません。

 一方、岐阜基地は2020年も例年どおり航空祭を実施する予定です。そのため、航空祭でF-4「ファントムII」の飛行する姿を間近で見るのであれば、2020年は岐阜基地が向いているといえるでしょう。

 もしかしたら、オリジナルのF-4EJと改良型のF-4EJ改のコラボレーションが見られるかもしれません。

【了】

【写真】アナログ計器が多数並んだF-4EJ「ファントムII」のコクピット

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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