これぞ本物のステルスか?実在しないのに世界を震撼させたステルス戦闘機「F-19」騒動

冷戦末期の1980年代、ある模型メーカーが発売した飛行機のプラモデルが全世界の注目を集めました。存在しない戦闘機を立体化したものにもかかわらず、いかにも存在するかのように扱われた理由について見てみます。

実在しない最新鋭戦闘機が形になったワケ

 ステルス機の概念自体は古くからあり、1980年代半ばには、アメリカ軍がステルス機を保有していることは、もはや公然の秘密でした。軍事専門誌などでは想像イラストがいくつも載るようになっており、実機の公開を待ち望んでいるような状況だったのです。

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アメリカ空軍が導入した世界初の実用ステルス戦闘機であるF-117「ナイトホーク」(画像:アメリカ空軍)。

 こうしたなか発売されたイタレリのF-19が、世界中から注目を集めることになったのは必然だったといえるでしょう。しかしその形状は、F-117とはまったく異なっていました。

 イタレリのF-19は曲面が多用された外観形状で、デルタ翼に近い大きな主翼と内側に傾斜した垂直尾翼、そしてコクピットの左右に小さな補助翼という構成でしたが、F-117は直線主体の外観で、主翼は通常の後退翼で尾翼はV字型、補助翼はありません。

 1988(昭和63)年11月にアメリカ空軍が公式にF-117の存在を公開し、F-19とはまったく違う外観形状が知れ渡ると、前年までのF-19の狂騒は急速に消沈していきました。

 ちなみに、このような騒動が起こるほどアメリカ空軍が開発からひた隠しにしていたF-117は、1982(昭和57)年から部隊配備を開始しており、1989(平成元)年のパナマ侵攻で実戦に初めて投入されると、1991(平成3)年の湾岸戦争で脚光を浴び、1999(平成11)年にはコソボ紛争で唯一の被撃墜を経験したのち、2008(平成20)年に退役しています。

【了】

【写真】「F-19ステルス」のデザインに影響を与えたかもしれない偵察機

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

6件のコメント

  1. F-117は戦闘機だった!!!(驚愕)

  2. 写真の説明欄はパト2のオマージュですねw

  3. 当時、モノグラムも似たような形状のステルス機を発売しなかったけ?

  4. フォーミュラEがこんな感じになってきてる

  5. 懐かしい 覚えてました 普通に信じてましたけどね

  6. F-29なら操縦したことあるし

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