都バス「23区内長大路線」5選 1時間乗っても210円 鉄道の隙間縫う絶妙ルート

繁華街と郊外「まっすぐ結ぶ」「ジグザグに結ぶ」も

 都心部の繁華街や大ターミナルと、郊外の駅とを結ぶ路線に、運行距離の長いものがあります。

草39:上野松坂屋前~金町駅

・おもな経由地:上野駅前、浅草寿町、言問橋、四ツ木橋、青戸車庫、中川大橋
・運行距離:約13km

「草39」は上野や浅草から、千葉県との境をなす江戸川に近いJR常磐線の金町駅までを結ぶ路線で、言問橋~金町駅前間は水戸街道(国道6号)をひた走ります。浅草寿町(東京メトロ銀座線 田原町駅前)~金町駅間の運行が基本で、一部の便が上野松坂屋前まで乗り入れるほか、途中の青戸車庫止まりの便もあります。

 バスはJR常磐線、京成本線、同押上線のあいだを縫うように、鉄道がやや不便な地域をつないでいます。葛飾区内から都心の繁華街へ直通する数少ないバス路線のひとつであり、水戸街道沿道の基幹的な路線といえるでしょう。

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右が金町駅に停まる「草39」浅草寿町行き(2020年2月、中島洋平撮影)。

渋66:渋谷駅~阿佐ヶ谷駅前

・おもな経由地:富ヶ谷、新国立劇場前、笹塚駅、和田堀橋、新高円寺、杉並区役所前
・運行距離:約12km

「渋66」は京王バス東との共同運行路線です。都営バスと民間事業者との共同運行は、以前は多くありましたが、現在では「渋66」を含め3路線のみとなっています。日中は1時間あたり片道5本が運行されるものの、京王バス東のほうが多く運行を担当することもあり、京王の路線というイメージのほうが強いかもしれません。

 渋谷駅から代々木公園の西側にある富ヶ谷にかけては、上下線でルートが異なり、阿佐ヶ谷駅行きは井の頭通り、渋谷駅行きはその西側、東急百貨店本店前の通りを経由します。富ヶ谷から阿佐ヶ谷駅にかけては、山手通り、甲州街道、環七通り、青梅街道、中杉通りと南北・東西の通りをジグザグに走り、京王新線や東京メトロ丸の内線といった新宿に通じる鉄道沿線と、渋谷駅とを結びます。

【路線図】都バスの長大5路線のルート

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コメント

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1件のコメント

  1. 都バスではありませんが、シャトルセブンが亀有駅〜葛西臨海公園駅まで210円で乗れます。
    距離で言うと約15kmなので最長です。