何を意味する標識? 列車本数が多い路線の駅で見かける ホーム上にある重要な境界とは

JR新宿駅の山手線ホーム。見上げると、黄色い菱形の標識が目立つように設置されています。何を表しているのでしょうか。どこにでもあるわけではありませんが、列車本数の多い路線で特に見られ、衝突事故防止の重要な役割を持っています。

ここは閉塞の境界 勝手にバックしないで

 都内のJRの駅ホームでやや上を見上げると、黄色い菱形の看板に性別記号であるメス「♀」の横棒が下に降りたような、何かが立っているようなマークの描かれた標識を目にすることがあります。その色と大きさから目立ちますが、いったい何を表しているのでしょうか。

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JR新宿駅の山手線ホームにある標識(2019年11月、大藤碩哉撮影)。

 これは「閉塞の境界」がこの地点であることを示しています。ここでいう「閉塞」とは、線路をある一定の区間で区切った、その区間を表す鉄道用語です。原則としてひとつの閉塞には1列車しか入れず、こうすることで列車の衝突事故を防いでいます。

 この標識が重要になるのが、列車が駅でオーバーランしたときや、発車後に緊急停止ボタンの操作などにより、中途半端な位置で停車してしまったときです。車掌や駅係員などにより、列車の最後尾が標識のある地点を越えていると確認された場合、その列車はバックできないことになります。

 なぜならば、最後尾車両が標識を越えた時点で、標識の手前の閉塞は空いたことになり、後続列車が入ってもよいことになるからです。もしここで、境界を一度越えた列車がバックし再び手前の閉塞に戻れば、その閉塞には2本の列車が入ることになりかねず、最悪の場合は衝突事故が発生してしまいます。

 こうしたことから閉塞の境界はとても重要なものであり、それを示すため標識が設けられているのです。

【了】

【写真】標識の設置風景 JR新宿駅

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