「2000年製造の車両」5選 新幹線から通勤電車まで 人間でいえば大人の仲間入り

首都圏を席巻した一般形電車も

 首都圏を走るJR東日本や私鉄の車両にも、製造から20年を迎える車両があります。

JR東日本E231系一般形電車

 首都圏の103系通勤形電車や115系近郊形電車などを取り替える目的で誕生したのがE231系一般形電車です。209系電車やE217系に続く標準型車両として、通勤・近郊タイプの基本仕様を統一しています。

 E231系は、1998(平成10)年10月に登場した209系電車950番台をベースとしており、通勤タイプの0番台が2000年3月13日に中央線・総武線各駅停車でデビュー。近郊タイプは同年6月21日から東北本線(宇都宮線)で営業運転を開始しています。

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E231系800番台(左)、209系500番台(右)と並ぶE231系0番台(2012年11月、伊藤真悟撮影)。

 通勤タイプはその後、0番台が常磐線快速電車と成田線に、500番台が山手線に、800番台が中央線・総武線各駅停車(東京メトロ東西線直通用)に投入。近郊タイプは高崎線、東海道線などに投入され、首都圏を席巻する車両となりました。

 中央線・総武線各駅停車では、山手線へのE235系電車投入で押し出された500番台が使用されるようになり、0番台は改造されて武蔵野線や八高線・川越線で使われています。

京王電鉄9000系電車

 京王電鉄9000系電車は、それまで使われていた6000系電車を取り替える目的で製造された車両です。

 9000系は、7000系電車、8000系電車に続くステンレス車体となりましたが、先頭部は鋼製となり、戸袋窓が省略されたのが特徴です。都営新宿線への直通運転も想定して前面には貫通扉が設けられています。

 2000年12月に8両編成2本(16両)が落成し、2001(平成13)年1月24日に営業運転を開始しました。その後、2004(平成16)年までに8両編成6本(48両)を増備。2006(平成18)年から2009(平成21)年にかけて10両編成20本(200両)が投入され、京王電鉄では最多数の264両となっています。

【写真】デビュー記念のヘッドマークを付けた20年前のE231系電車

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コメント

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3件のコメント

  1. 京王9000系だけ写真を載せない理由って…?

  2. 製造20年目の車両を「大人の仲間入り」と称するのは認識が間違っていると思います。私たちは赤ちゃんの頃、仕事をすることができませんでした。
    それに引き換え電車は生まれた年からバリバリ働いています。電車の製造年を人間に例えるなら誕生ではなく社会人デビューに相当するのではないでしょうか。

    • ホントこれだわ