「2000年製造の車両」5選 新幹線から通勤電車まで 人間でいえば大人の仲間入り
「ミレニアム」ともいわれた2000年から今年で20年。人間でいえば成人を迎えることになります。そこで、全国のJR、私鉄のなかから製造されて20年となる5形式の車両をピックアップしました。
「ドクターイエロー」も製造20年
「ミレニアム」ともいわれた2000(平成12)年。この年は、西暦の千の位が「1」から「2」に変わることで、コンピューターが誤作動を起こす可能性が指摘された「2000年問題(Y2K問題)」がありました。
このため、一部の鉄道会社では1999(平成11)年12月31日から2000年1月1日にまたがって運行する列車をいったん最寄り駅に停車させ、異常のないことを確認して運転を再開するといったことが行われています。
その2000年から今年で20年。人間でいえば成人となりますが、ここでは2000年に製造された鉄道車両のなかから5形式をピックアップして紹介します。
JR東海923形新幹線電気軌道総合試験車
「ドクターイエロー」として人気のJR東海の923形新幹線電気軌道総合試験車は、922形新幹線電気軌道総合試験車の後継として2000年に登場しました。
922形は0系新幹線電車をベースとした車両ですが、東海道・山陽新幹線で300系新幹線電車や700系新幹線電車が増えたことで、最高速度210km/hの車両ではダイヤへの支障が懸念されたため、最高速度270km/hの700系をベースとした923形が誕生しました。
20年が経過したいま、300系はすべて廃車。700系は山陽新幹線内のみとなり、東海道新幹線では最高速度285km/h(山陽新幹線内は300km/h)のN700系化が完了していますが、923形による測定は引き続き行われています。
なお、JR西日本の923形「ドクターイエロー」は2005(平成17)年の登場です。
京王9000系だけ写真を載せない理由って…?
製造20年目の車両を「大人の仲間入り」と称するのは認識が間違っていると思います。私たちは赤ちゃんの頃、仕事をすることができませんでした。
それに引き換え電車は生まれた年からバリバリ働いています。電車の製造年を人間に例えるなら誕生ではなく社会人デビューに相当するのではないでしょうか。
ホントこれだわ