JAL 社員の新型コロナ感染防ぐ「フェイスシールド」披露 整備材料用い整備士が手製

JALが同社スタッフの新型コロナ感染防止の一環として、顔に装着する「フェイスシールド」を作りました。見た目は一般的なものながら、実は航空会社らしさや、整備士の「技術」が詰まったものでした。

航空機の整備材料も使われた「フェイスシールド」

 JAL(日本航空)は2020年4月17日(金)、羽田空港のスタッフが着用する「フェイスシールド」を報道陣に公開しました。新型コロナウイルスの感染予防のためのもので、発熱など感染が疑われる利用者へ応対する際に使用するといいます。

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製作した「フェイスシールド」を被るJALエンジニアリングの津郷裕之さん(2020年4月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

 これを発案し製作したのは、JAL機の整備を担当するJALエンジニアリングの整備士です。その見た目は一般的なフェイスシールドながら、実は飛行機の部品や、整備作業で使うチタンやアクリルといった材料が使用されています。

 また、日ごろ複雑で巨大な飛行機の整備を担う、整備士の「技術」と「職人魂」が込められているといいます。開発、製作を担当したJALエンジニアリング羽田航空機整備センター 構造技術課の津郷裕之課長によると、特にそれが見られるのが頭に掛けるチタン製の枠の部分とのことで、本来のチタンは表面がざらついており、場合によっては顔の皮膚を切ってしまう可能性があったところを、手作業で徹底的に磨き上げ、表面を滑らかにしているそうです。

 なお、4月17日(金)より国土交通省の要請で、羽田空港発の国内線利用者全員を対象にサーモグラフィーを用いた検温が始まっています。今回作られたフェイスシールドは15個で、これらは検温の結果、発熱などが見られる利用者を、スタッフが応対する際などに用いられるとしています。

【了】

【写真】羽田空港で始まったサーモグラフィー検査 初日の様子

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