「レンタカー」「カーシェア」「サブスク」新型コロナで明暗 需要急増のサービスとは?

レンタカー、カーシェアは「通勤向け」展開へ

 新型コロナウイルスの影響下で、クルマを緊急に必要としている人がいると判断したIDOMは、4月15日(水)から、全国の「ガリバー」店舗およびIDOM関連店舗で保有するクルマを最大3か月間、無償提供するという取り組みも始めました。1万人への提供を想定しており、問い合わせも多数あることから、4月20日(月)現在、特に緊急性の高い医療従事者などを優先している状況だそうです。

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中古車店「ガリバー」を展開するIDOMでは、中古車や新車のサブスクリプションサービスも行っている(画像:写真AC)。

 その一方、需要が減退したレンタカーやカーシェアでも、新型コロナウイルスの影響下を想定したプランを打ち出し、一定の利用者数を確保しています。

 前出のパーク24が展開する「タイムズカーシェア」では3月上旬より、18時から翌朝9時までの「ナイトパック」を、通常2680円(税込。以下同)からのところ、車種によらず一律500円で、さらに4月20日(月)から8月1日(土)までは税込480円で提供しています。

 パーク24によると、「外出自粛要請が出ていますが、業務の都合上、出社せざるを得ない方などのために、電車などの混雑を避けて通勤するための移動手段として活用いただけるよう本企画を開始しました」といい、「500円ナイトパック」開始前後3週間を比較すると、その利用件数は約3倍に増えたそうです。

 またレンタカー「タイムズカーレンタル」でも、3月上旬から4月28日(火)まで、長期に借りるほど1日あたりの費用が割安になるプランと、平日17時から翌朝10時までの利用を一律1980円(車種は5人乗り。選択不可)とするプランを展開。もちろん、夜間ドライブの利用も想定されるものの、いずれも朝夕の通勤利用を見越したものだそうです。長期レンタルのあいだは、借りた営業所が会社の近くであれば出社中、家の近くであれば夜間など、クルマを使わない時間帯に営業所へ一時的に預けることも可能で、駐車料金も抑えられるといいます。

 ただ、4月7日(火)の緊急事態宣言以降は、外出する人がさらに減ったためか、レンタカーはそれ以前より利用が減少しているそうです。

【表】「レンタカー」「カーシェア」「サブスク」費用比較

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