インド洋東部で日米共同軍事訓練 なぜ米大使館までプッシュ? 注目すべき理由は…

自衛隊とアメリカ軍による共同訓練は年間を通し、規模の大小問わず多数が実施されています。そうしたなか、さして大規模でもなく珍しい内容でもない訓練について、なぜか在日米大使館がSNSで紹介し、一部界隈がざわめきました。

在日アメリカ大使館もプッシュ アンダマン海で日米共同訓練

 2020年4月2日(木)、インド洋の東に広がるアンダマン海において、海上自衛隊の護衛艦「てるづき」とアメリカ海軍の沿海域戦闘艦(LCS)「ガブリエル・ギフォーズ」が共同訓練を実施しました。

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アンダマン海で共同訓練に臨むアメリカ海軍の「ガブリエル・ギフォーズ」(写真前)と海上自衛隊の「てるづき」(画像:アメリカ海軍)。

 日米が共同訓練を実施すること自体は何ら珍しいことではありませんし、今回の訓練内容も、指定された位置へ的確に艦を移動させる「戦術運動」と、お互いに通信でやり取りを行う「通信訓練」という、いわば共同訓練での定番のようなものです。

 しかし、こと今回の訓練に関しては、海上自衛隊とアメリカ太平洋艦隊がそれぞれプレスリリースを行ったのみならず、在日アメリカ大使館までも自身のTwitterアカウントで訓練の実施を日本語で紹介したのです。もちろん、大規模な訓練であればこれは何ら珍しいことではありませんが、すでに説明したように今回の訓練は内容や規模も特段珍しいものではありません。

 異例のプッシュの理由はどこにあるのでしょうか。

【地図】アンダマン海と「真珠の首飾り」戦略の舞台

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