インド洋東部で日米共同軍事訓練 なぜ米大使館までプッシュ? 注目すべき理由は…

自衛隊とアメリカ軍による共同訓練は年間を通し、規模の大小問わず多数が実施されています。そうしたなか、さして大規模でもなく珍しい内容でもない訓練について、なぜか在日米大使館がSNSで紹介し、一部界隈がざわめきました。

新しいこと尽くしの「ガブリエル・ギフォーズ」

 この訓練については、注目すべきふたつのポイントがあります。

 ひとつは、アメリカ側の参加艦艇が「ガブリエル・ギフォーズ」であるという点です。この艦は2019年9月に、日本を含めたインド太平洋地域を担当するアメリカ第7艦隊へ前方展開したばかりで、今回が海上自衛隊と実施した初めての共同訓練だったことに加え、その第7艦隊に前方展開した艦艇としては初めて、艦対艦ミサイル「NSM」を装備しているのです。

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「ガブリエル・ギフォーズ」が初めてNSM発射訓練に臨んだ際の様子(画像:アメリカ海軍)。

「ガブリエル・ギフォーズ」は「LCS(沿海域戦闘艦)」という種類の艦艇で、任務に合わせて装備(ミッションパッケージ)を変更することにより、小型武装船への対応から対潜水艦機雷戦まで、幅広い任務に対応できる特徴を有しています。その一方で、たとえば中国やロシアのような本格的な海軍力を持つ国の軍艦と対等に渡り合うには、武装が貧弱という弱点がありました。

 そこでこうした弱点を克服するべく、2018年にアメリカ海軍は敵の軍艦を攻撃するための対艦ミサイル「NSM」をLCSに順次、搭載していくことを決定しました。NSMは、敵のレーダーに探知されることを避けるために海面スレスレを飛行する、いわゆる「シースキミング」という飛翔方法で敵艦に接近し、エンジンルームや艦橋といった特定の場所を攻撃できる能力を持つ対艦ミサイルです。

 そして、このNSMをLCSで最初に装備することになったのが、この「ガブリエル・ギフォーズ」なのです。

【地図】アンダマン海と「真珠の首飾り」戦略の舞台

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