模型のデコトラ実車はあるの? 「デコトラ」呼称の産みの親アオシマ 40年の熱き想い

青島文化教材社が手掛けているプラモデルの「デコトラ」、これらは実在するものなのでしょうか。ある映画のブームをきっかけに、40年以上も続く「アオシマのデコトラ」、その模型制作の舞台裏を聞きました。

架空のデコトラ、どう作っている? すべてはあの映画から

――架空のクルマの模型制作は、どうアイディアを具現化させているのでしょうか?

 まずテーマを決め、車種、車体構成、飾りの方向性、乗っている人間の人物像などを包括的に考え、洒落を利かせて頭の中でクルマを組み立てていきます。実際には映出車(映画に登場したクルマ)のパロディだったり、1970年代、80年代に存在した実車の影響を強く受けたりすることも多いですが、それらを元にオリジナルに組み立てていきます。

 頭の中で全体像がある程度でき上がったら、実際にパーツを揃えて仮組みをしたり、寸法を確認したりします。この段階で一番大事なのはコストの管理で、定められた原価、利益率を守りながら、いかに良い商品を作れるかが、担当者としてのウデの見せ所です。

――制作のペースや、苦労するのはどのような点でしょうか?

 以前は年間15点ほどトラックやデコトラモデルの新製品がありましたが、最近は年間5、6点程度に落ち着いています。デコトラは毎回、新規の金型を投入できるわけではないため、既存部品をやりくりして商品化しています。一番苦労するのは、なるべくマンネリにならないようにすることで、同じ部品を使いながら、全く違うクルマに見せなければならないのが大変です。

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車体のペイント類やナンバープレートを再現したシールやデカールが付属する(画像:青島文化教材社)。

――そもそも、なぜデコトラの模型を作り始めたのでしょうか?

 もともとは1975(昭和50)年に公開された東映の映画『トラック野郎』のヒットによる「トラック野郎ブーム」に乗って、映画版権を獲得したうえで映出車を商品化しようとしたのが始まりです。しかし、その版権取得に苦労し、自社ブランドでの商品化に切り替えることとなり、その際にデコレーショントラックの略である「デコトラ」という言葉を創り、シリーズ名に据えたのが、こんにちまで脈々と続くアオシマのデコトラシリーズです。

【画像】「修羅雪姫」「島根のブリ麿」…作り込みがスゴイ! アオシマのデコトラを画像でチェック

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