悪質「県外ナンバー狩り」いつまで続く? 自治体で「在住確認書」配布の動き広がる

新型コロナウイルスの影響で、都道府県をまたいだ移動の自粛が呼び掛けられるなか、ほかの都道府県のナンバープレートを付けたクルマへの嫌がらせが横行しています。自治体も対策をしていますが、この動きはいつまで続くのでしょうか。

「よその人をしいたげれば滅びる」知事の思い

 カードや確認書を交付していなくても、こうした県外ナンバーのクルマへの嫌がらせをやめるよう、知事が県民に呼び掛ける例も全国に見られます。

 そのひとりが、新型コロナウイルスの陽性者が全国で唯一ゼロである岩手県の達増拓也知事です。5月15日(金)の記者会見では記者から、自動車関連企業があり県外からの転勤者が多い金ケ崎町などで、県外ナンバーの人に冷たい視線が送られている、またこうした傾向が、今後の企業誘致にも影響するのでは、といった質問がなされました。

 これに対し達増知事は、「京の人である源 義経をしいたげたとたんに、奥州平泉は滅びた」という故事を挙げつつ、「東日本大震災の復興で助けられた岩手県の暮らしや仕事、学びは県外の方々に支えられています。他県の方には親切に、寛容に」と訴えました。

 また、県外ナンバーを警戒する背景に、岩手県における新型コロナウイルス陽性の第1号になりたくないという県民の思いがあるのでは、といった質問に対しては、「確かに感染者がないことは望ましいものの、感染者は出てもよい」と回答。「第1号になっても県は責めません。誰もがひとり目、ふたり目、3人目になり得ます。陽性になることは悪ではないと心に刻んでほしい」と話しました。

【了】

※一部修正しました(5月25日9時45分)。

【画像】県外ナンバー狩り「自衛グッズ」も多数

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コメント

7件のコメント

  1. なぜ国がナンバー変更手続きの簡略化に動かないのか不思議でなりません。

    ナンバー変更の際の必要書類の多さと煩雑さに原因があると思いますが、先日実際にナンバー変更の手続きをして車庫証明は不要ではないかと実感しました。

    不動産屋に数千円かけて使用承諾書を手に入れ、平日に2度も警察署に赴いて車庫証明を取得しました(この時点ですでに辟易してます)

    そしてナンバー変更のために陸運局に提出したところ、コピーで控えを取ることもなく、チラッと確認しただけで「これはもう不要です返却します」と言われ、怒りさえ覚えました。

    ちなみに車庫証明を取得する際の使用承諾書についても警察署ではチラ見程度で確認され返却されました(怒)

    総じて車庫証明の存在自体も不要と考えます。

    車庫証明がなくなればナンバーを変更せずに放置してる人も多少は減ると思います。

    • 貴方のおっしゃるように車庫証明の車両の本拠地や車の寸法や型式など記載事項に関する確認の度は目に余るものがありますね、しかし車庫証明は必要です。

      車庫証明を申請して、その申請された保管場所が記載されている車両が収まるか否かは大切なことなのですね。

      最近は運送業の新規免許申請も緩和の災いから認可から単なる許可に成り下がってしまいました。

      故に陸運支局の監査官も新規事業申請に関して申請事業者の現地に出張することも少なくなり、最悪な事に架空の車庫に事業許可を出してしまった事態もありました。

      今コロナで運休しているバス会社の車庫はバスで満杯ですが、実はそんな状況を確認するのが事業申請から認可の流れだったのですが、緩和で事業者数が増えるにつれて現地を目視で審査なんてのはめっきり少なくなりましたね。

      ですから事故があると必死に運行管理責任を追及しますよね?役人は

      今回の県外ナンバー煽りに関して地元住民であるステッカーを配布するなんてのは単なる車庫飛ばし証明を役所が容認してるようなものなんですよ。

  2. 「小さな親切、余計なお世話」という冗句があるが、こういったレベルまでくると「地獄への道は善意で舗装されている」という警句がふさわしい。

  3. 他府県ナンバー狩り。

    もうコロナとかどうでもよくてただ他人を攻撃したいだけなんだろうな。

    日本人って本当陰湿だよな。

  4. 日本分断に、なりかねない。反社会的な行為と思います。日本全体に害悪しかもたらさない行為と思います。自粛警察行為は、社会的活動の全てを破壊しかねない。本当に自分たちの保身してていい事はない。

  5. 加えて元からヨソ者を除外したかった人間が新型コロナによって正義を得たと思い込んだのだろう。

    地理的に分断される地域間では人々の交流も薄くヨソ者感が強くなり、そういった傾向が強まりやすい。

  6. 「よその人をしいたげれば滅びる」

    この言葉は、今回の県外ナンバー狩りや自粛警察など数々の私的制裁をしてきた人たちが、今後まさに哀れな末路を経て破滅へと進むということを意味するだろう。

    特にコロナが完全に終息した後は、その覚悟が必要だ!