第2次世界大戦の主要軍用機 生産数トップ5 首位は4年で3万6000機以上! 日本機は…?
4発エンジンの大型機で最多生産はアメリカ製
第2次世界大戦の最多アメリカ機は、戦闘機ではなく爆撃機です。
5位:コンソリデーテッド B-24「リベレーター」爆撃機(アメリカ)
4発エンジン機として史上最多の生産数なのが、アメリカのコンソリデーテッドが開発したB-24爆撃機です。第2次世界大戦で使用されたアメリカ機としても最多の生産数を誇ります。
初飛行は1939(昭和14)年12月29日で、翌1940(昭和15)年から本格生産を開始、1945(昭和20)年の大戦終結までに1万8482機生産されています。なお、アメリカ海軍向けに垂直尾翼や銃座など大幅に変更したPB4Y-2「プライヴァティア」哨戒爆撃機が739機生産されているため、これを加えるとB-24シリーズとしては約2万機にもなります。
ちなみに、日本の軍用機で最も生産数が多いのは、「零戦」こと旧日本海軍の零式艦上戦闘機です。とはいえ、その数は1万430機で、ここにあげた各機の半分から3分の1でしかありません。冒頭に述べたとおり、主要軍用機を戦闘機や攻撃機、爆撃機に限定した場合、生産数では17位もしくは18位です。
主要軍用機に絞らず、第2次世界大戦で使用された機体として見ると、最多生産機はソ連のポリカルポフPo-2(U-2)になります。同機は複葉機で性能は低かったものの、扱いやすい汎用機として、練習機や偵察機、連絡機、軽攻撃機と多用途に使われました。
Po-2は、大戦後の他国におけるライセンス生産分まで含めると4万機以上といわれます。この数には民間機としての生産数も入っているため、純然たる軍用機の数にはなりませんが、上には上がいるともいえるでしょう。
【了】
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
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