旅客機の正確な駐機 いつもどうやっているの? パイロットの技量だけじゃない工夫

空港に着陸した旅客機は駐機場へと向かいますが、ほとんどのケースで駐機場の所定の停止位置へピタリと止まります。パイロットの技量だけではなく、空港側にもプロの技術者がいて、またそれ専用の装置もありました。

デジタル化が進む駐機支援も一部では不採用 なぜ?

 マーシャラーは地上支援スタッフのなかでも、3か月から4か月の実技訓練を受けたうえで、さらに社内試験などに合格することが必要な、プロフェッショナル職とされています。

 パイロットへ指示を出す身体の動かし方は、国際基準であるICAO(国際民間航空機関)によって定められており、たとえば直進の合図は、肩から水平に伸ばした両腕の肘先を内側に曲げ伸ばしする、といったように、ほぼ世界共通のものです。なかには動きに細かい規定がされているものもあるそうで、それを旅客機の状況を見ながら繰り出すには、パイロットと同様、熟練の技術が必要となります。

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駐機状態のスターフライヤーのA320型機。同社の象徴でもある黒い機体色は、初期VDGSの鬼門だった(2019年、乗りものニュース編集部撮影)。

 そして日本では近年、駐機場を多数備える成田空港や羽田空港、中部空港などの一部エリアにおいて、このマーシャリングを機械にさせる動きも進んでいます。その代表的なものが「VDGS(ビジュアル・ドッキング・ガイダンス・システム、駐機位置指示灯)」というもので、赤外線などを用いて旅客機の位置を特定し、電光表示部に所定の位置へ停止するまでの指示を出し、誘導するものです。

 ちなみにこの「VDGS」、一部の旅客機では反応しづらいことから、かつては設置されている駐機スポットでも、マーシャラーが誘導していたこともあったようです。

 たとえば九州に本拠を構える航空会社、スターフライヤーの旅客機がそうでした。機体の塗装が真っ黒であることから、赤外線による位置特定がうまく機能しなかったといいます。同社によるとその後、空港側のVDGSの改修や、機体の塗装を塗り直したことなどで、徐々に反応が良くなったことにより、2020年現在はVDGSを用いた駐機が一般的に行われているそうです。

【了】

※誤字を修正しました(5月26日13時33分)。

【写真】Q400、B737、A320…それぞれ違う駐機位置

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コメント

2件のコメント

  1. 「じゃもじ」ではなく、ご飯をよそる「しゃもじ」の事だと思いますが、どうしてもこのワードに辿り着けません。

    • ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。

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