JR九州「ローカル線の厳しい現実」初公表 その狙いは 利用少ない線区 赤字額明らかに
JR九州 収支公表の狙いは?
なぜいまJR九州が、その全線区ではなく、「輸送人員が少ない線区(平均通過人員が2000人/日未満の線区)」についてのみ、収支を発表したのでしょうか。
JR九州の青柳俊彦社長は、こうして厳しい現状を沿線の自治体や人々と共有することをきっかけに、皆で一緒に考え、再び地域の交通手段として鉄道を選んでもらい、それを持続可能なものにしていきたいと、その狙いを話します。
「自治体の皆さまと一緒に線区を活用していくための検討会などを開き、沿線住民のみなさまも含めて、是非とも一緒に取組みをお願いしたいと考えています」(JR九州 青柳俊彦社長)
またJR九州によると、これは「路線の廃止や上下分離、財政負担等をお願いするためのものではない」とのこと。
近年はこのように、状況を動かす一歩として、鉄道会社が「厳しさ」をあえて発表する例がしばしば見られます。鉄道会社と沿線自治体などにおけるひとつの駆け引き、と受け止められる場合もあるかもしれませんが、“特効薬”が存在しないなか、両者がこれをいかに「きっかけ」にしていけるか、注目したいところです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
あんなにJR九州を持ち上げてた勘違い自称鉄道ジャーナリストは、今のJR九州の状況に黙り。
当てにならんわな。
恵知さんもな。
これはいい事だと思いますよ。
副業のお陰で黒字のため、北海道の二の舞にはなりませんけど、地元の人にもっと利用して欲しいと言うのは本音と思います。
地公体の財政支援にしても、まず地域に必要とされていることが前提です。
これまでも利用もせずに、模索もせずに廃止反対だけ唱える地方が多過ぎました。
鉄道ファンとしては、訪れることくらいしか出来ませんけど、少しでも多くの路線が維持される事を願っています。